ポリプテルス・ビキール・ラプラディの魅力とは?|特徴と飼育法について解説

ポリプテルス・ビキール・ラプラディの魅力とは?|特徴と飼育法について解説

ポリプテルスの中でも、背ビレが多く魅力的な姿をしている、ポリプテルス・ビキール・ラプラディという魚を知っていますか?

ポリプテルス・ビキール・ラプラディは、ポリプテルスの中でもっとも大きくなるとされている、ポリプテルス・ビキール・ビキールの亜種です。

ポリプテルス・ビキール・ラプラディは、背ビレの数が、ポリプテルス・ビキール・ビキールに次いで多く、頭部も扁平で体高の低く、シャープな印象が人気の魚です。

この記事では、ポリプテルス・ビキール・ラプラディの魅力や特徴、飼育法について解説していきます。

ポリプテルス・ビキール・ラプラディとは?

ポリプテルス・ビキール・ラプラディは、どんな魚なのでしょうか?ここでは、ポリプテルス・ビキール・ラプラディについて紹介します。

特徴と性格

ポリプテルス・ビキール・ラプラディの特徴は、背ビレの数がポリプテルスの中で2番めに多く、13~15本で魅力的な姿をしていることです。

ポリプテルスエンドリケリーに比べて、頭部が扁平で、体高も低いため、シャープな印象があり、生息域によって体色や柄に個体差があることも人気の理由となっています。

また、頭部から尾びれに向かって入るライン模様はポリプテルス・ビキール・ラプラディに特徴的な模様です。

体色は、灰褐色や茶色、緑、焦げ茶色などがあり、模様も様々です。個体によって特徴が変わるので、コレクション性が高いのが、この種の特徴となっています。

性格は、神経質なところがあり、泳ぎ回ることが少ないようです。

ポリプテルスの中では、水質や飼育環境の変化に敏感な方で、餌も

分布

ポリプテルス・ビキール・ラプラディは、主にアフリカ大陸に分布しています。

中央アフリカから西アフリカにかけて分布しており、チャド湖周辺からニジェール川、セネガルまで生息域は広いです。

この生息域が広いことが、個体差を生み、コレクション性の高い個体が多い理由となっています。

最大の大きさと成長速度

ポリプテルス・ビキール・ラプラディは、自然下では約80cmに成長するといわれています。

飼育下では、約40~50cmで成長が止まるとされており、下顎系のポリプテルスの中では、小型な種類となっています。

成長速度は、飼育環境や個体の特性にもよりますが、幼魚は1年で約30cmほどに成長します。

その後、40cmまで成長がゆるやかになっていき、止まります。

ポリプテルスの中では、成長はゆっくりな方です。

寿命は?

ポリプテルス・ビキール・ラプラディの寿命は、平均10年とされています。

飼育環境がよく、大切に飼育された個体は、20年以上生きることも知られています。

ポリプテルス・ビキール・ラプラディの飼育方法とは

ポリプテルス・ビキール・ラプラディを飼育するときに適した環境はどのようなものでしょうか?

ここでは、ポリプテルス・ビキール・ラプラディの好む飼育環境と餌、病気について解説します。

飼育に適した水温・水質

ポリプテルス・ビキール・ラプラディの好む水温は、25〜28℃です。

低温には弱い魚なので、ヒーターを入れて好む水温以下にならないように維持するようにしましょう。

ポリプテルス・ビキール・ラプラディの好む水質は、pH6.5〜7.5の弱酸性〜中性です。

ポリプテルスは、水質の変化に敏感ではないですが、大食漢で食べ残しや糞で水質の悪化を招きやすいので水換えをして、酸性に傾かないようにしましょう。

水槽の大きさと飼育環境

ポリプテルス・ビキール・ラプラディは、飼育下で40~50cmになります。

成長はゆっくりの種類ですが、最低でも90cm以上の水槽が必要となります。

ポリプテルスは体が硬いので、体長くらいの奥行きがないと向きを変えられなくなります。

奥行き45cmを確保できる水槽がおすすめです。

幅90cm×奥行45cm×高さ45cmの水槽があれば、個体数を制限すれば終生飼育が可能です。

多頭飼育していくのであれば、幅120cm×奥行60cm×高さ45cmの水槽がおすすめです。

また、水質を保つために、濾過能力の高いフィルターを用意しましょう。

食べ残しや糞で水質が悪化しやすいため、オーバーフロー水槽や上部フィルター、外部式フィルターを使用するようにしてください。

ポリプテルス・ビキール・ラプラディの模様を楽しむためには、ガーネットサンドを敷いて飼育すると良いでしょう。

ブルーファンタジア
¥1,499(2023/08/19 16:32時点 | Amazon調べ)

餌を食べないときの対処法

ポリプテルス・ビキール・ラプラディが餌を食べない原因は3つ考えられます。

  • 餌に関すること
  • 飼育環境
  • 病気やケガ

ポリプテルス・ビキール・ラプラディは、同じ餌を与え続けると、飽きることがあります。

いろいろな餌をローテーションすることで、飽きを解消し、食欲が戻るかもしれません。

水質悪化すると餌を食べなくなることもあります。

水換えを定期的に行って、水質の維持に努めるようにしましょう。

ポリプテルスが餌を食べないのはなぜ?よくある原因と見違えるほど元気になるおすすめの餌を紹介! ポリプテルスが餌を食べないのはなぜ?よくある原因と見違えるほど元気になるおすすめの餌を紹介!

また、ポリプテルス・ビキール・ラプラディは神経質な性格です。

混泳魚によるストレスによっても餌を食べなくなるかもしれません。

隠れ家をつくるなどしてストレスのない環境に調整が必要です。

スドー
¥814(2024/05/03 08:40時点 | Amazon調べ)

夜行性でもあるので、夜間や暗い環境で餌を与えることで、食欲が戻るかもしれません。

病気になっているときにも、餌を食べません。

薬浴や塩水浴をして、病気を治療するようにしましょう。

よく見られる病気

ポリプテルス・ビキール・ラプラディは、基本的に丈夫な魚ですが、栄養不足や水質の悪化、怪我により病気になってしまうことがあります。

ポリプテルス・ビキール・ラプラディがかかりやすい病気は以下の3つです。

  • 寄生虫
  • 細菌感染症
  • スレ

ポリプテルス・ビキール・ラプラディのワイルド個体には、ポリプティという寄生虫が必ずといっていいほど寄生しています。

寄生している数が少なければすぐ問題になることはありませんが、寄生個体が弱るとポリプティが繁殖し、強い痒みを引き起こし、体をこすりつけることが多くなります。

体をこすりつけてできた傷から、二次感染を引き起こすことがあるので、治療しておくことをおすすめします。

ポリプテルス・ビキール・ラプラディがかかりやすい細菌感染症には、エロモナス病やカラムナリス病があります。

鱗や傷ができたときには、細菌感染症を疑って観察してください。

鱗が逆だったり、出血がみられたり、ヒレや口が溶けるようなことがあれば、すぐに治療するようにしましょう。

ポリプテルス・ビキール・ラプラディのスレは、寄生虫や飛び出し事故、魚同士の喧嘩でできます。

特に、ポリプテルス・ビキール・ラプラディは、大型になってくると、フタをしていても飛び出してくることがありますので、フタの上に重しをしておくようにしてください。

ポリプテルス・ビキール・ラプラディが病気になるときには、初期症状が現れますので、日々観察をするようにしましょう。

ほとんどの場合、水換えや薬浴によって治りますので早期に対応してください。

ポリプテルスの薬浴方法とは?手順や注意点と病気のサインを解説 ポリプテルスの薬浴方法とは?手順や注意点と病気のサインを解説

ポリプテルス・ビキール・ラプラディの混泳

ポリプテルス・ビキール・ラプラディは、性格が温和でいろいろな魚と混泳できます。

ここでは、ポリプテルス・ビキール・ラプラディの混泳について解説します。

同種(ポリプテルス)との混泳 

ポリプテルス同士の混泳は、よく見られる光景です。

温和なポリプテルスでも、口に入るサイズのポリプテルスがいると、誤って食べてしまうことがあるので注意が必要です。

ポリプテルス・ビキール・ラプラディとあまりサイズの差がでない、ポリプテルス・オルナティピンニスや、ポリプテルス・パルマスポーリーなどがおすすめです。

ポリプテルスの中でも大型種と小型種があり、飼い始めたときの大きさが一緒でも成長速度が違うため、数カ月の飼育で大きさが違ってくるので注意してください。

他種との混泳

ポリプテルス・ビキール・ラプラディと他の種類の魚は混泳することができます。

ポリプテルス・ビキール・ラプラディとの混泳におすすめの魚は、以下の4種類です。

  • アロワナ
  • ダトニオ
  • スネークヘッド
  • オスカー

遊泳層の違う、上層、中層の熱帯魚を選ぶようにしましょう。

ポリプテルスが混泳相手にいじめられることもありますので、隠れ家があると安心です。

混泳は、その個体ごとの相性によるところが大きいので、しっかり観察してください。

相性の悪いときには、すぐに隔離できるようにセパレーターを準備しておくとよいでしょう。

混泳が難しい相手

ポリプテルス・ビキール・ラプラディとの混泳が難しい魚は、ポリプテルスと同じ下層で過ごす魚です。

大型のナマズや淡水エイは、避けましょう。

プレコは、ポリプテルスのウロコをかじることがあるので、混泳には向きません。

口に入る魚は、餌と思って食べてしまいますので、混泳させる魚の大きさには注意してください。

ポリプテルスの混泳におすすめの魚とは?|コツ・注意点を徹底解説 ​​ポリプテルスの混泳におすすめの魚とは?|コツ・注意点を徹底解説

ポリプテルス・ビキール・ラプラディの販売情報

ポリプテルス・ビキール・ラプラディはどこで買えばいいのでしょうか?

ここでは、ポリプテルス・ビキール・ラプラディを買うときに必要な情報について解説します。

流通量と相場

ポリプテルス・ビキール・ラプラディは、東南アジアでの養殖が成功していますが、ホームセンターの熱帯魚コーナーでは、見かけることは少ないです。

古代魚を多く扱っている熱帯魚店では、販売されています。

野生種のワイルドと呼ばれる個体は、現地で捕獲された個体がコンスタントに輸入されています。

ポリプテルス・ビキール・ラプラディの相場は以下のとおりです。

サイズ・種類参考価格
15cm以下のブリード個体2000~3,000円
ワイルド個体(20~30cm)10,000~20,000円以上

購入におすすめの場所

ポリプテルス・ビキール・ラプラディの購入場所は、2つあります。

  • 熱帯魚店
  • インターネット通販

古代魚を扱っている熱帯魚店なら購入することができるでしょう。

熱帯魚店の店員さんに疑問や質問をたくさんしてから購入してください。近くにポリプテルス・ビキール・ラプラディを扱っているお店がない場合は、インターネット通販もおすすめです。

流通量がそれほど多くないため、ポリプテルス・ビキール・ラプラディをみつけるにはインターネット通販が最適です。

インターネット通販でも、優良店はさまざまな疑問に答えてくれますので、疑問を解消してから購入してください。

ポリプテルス・ビキール・ラプラディを購入するときには、以下の点に気をつけましょう。

  • 傷がないか
  • ポリプティがついていないか
  • お店で何を食べているか

自分のお気に入りのポリプテルス・ビキール・ラプラディを見つけてくださいね。

ポリプテルス・ビキール・ラプラディのまとめ

この記事では、ポリプテルス・ビキール・ラプラディの魅力と飼育方法から繁殖方法まで解説しました。

ポリプテルス・ビキール・ラプラディは、背ビレの多いかっこいい姿は圧巻です。

生息域ごとに特徴のある個体があり、自分の好きな模様の個体を見つけて飼育することが楽しめることも魅力の一つとなっています。

この記事を参考に、ポリプテルス・ビキール・ラプラディの飼育に挑戦してみてくださいね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA