ポリプテルス・アンソルギーはどんな魚?特徴や価格、飼育法を解説

ポリプテルス・アンソルギーはどんな魚?特徴や価格、飼育法を解説

ポリプテルスの中で、野性味たっぷりの面構えを持つ魚、ポリプテルス・アンソルギーを知っていますか?

ポリプテルス・アンソルギーは、全長70cmまで成長する、大型のポリプテルスで、体側のブロッチ模様が特徴です。

大型のポリプテルス・アンソルギーは、背ビレが15本と多く、野性味あふれる体型と面構えをしており魅力たっぷりです。

古くからポリプテルス愛好家の間で、名前だけが知られていましたが、2000年の始め頃に初めて輸入されました。現在では、国内で繁殖が成功し流通が増え、価格も求めやすくなったことから、人気のポリプテルスとなっています。

この記事では、ポリプテルス・アンソルギーの魅力や特徴、飼育法について解説していきます。

ポリプテルス・アンソルギーとは?

ポリプテルス・アンソルギーは、ポリプテルスの中でも大型になる種類です。

ここでは、ポリプテルス・アンソルギーについてご紹介します。

ポリプテルス・アンソルギーの特徴と性格

ポリプテルス・アンソルギーは、全長70cmほどまで成長する大型のポリプテルスで、下顎が突出するタイプに属します。

体の大きさに加え、野性味たっぷりの面構えをしており、迫力のある姿が人気の一つとなっています。体側に、ブロッチ模様と呼ばれる、規則的に途切れるバンド模様がはいることも特徴です。

背ビレが12~15本と多く、他のポリプテルスより恐竜に近い姿をしています。性格は、温和で大人しく、他魚種に興味を示さないことが多いので、混泳することも可能です。

生息地は、ギニアやナイジェリアに分布しています。

ポリプテルス・アンソルギーの大きさと成長速度

ポリプテルス・アンソルギーは、野生下では70cmオーバーまで成長するといわれています。

飼育下では、40~50cmほどで成長がとまるとされていますが、飼育環境によっては、60cmまで大きくすることも可能です。成長速度は、飼育環境や個体の特性にもよりますが、幼魚は1年で約30cmほどに成長します。

その後、40cmまで成長がゆるやかになっていき、止まります。ポリプテルスの中では、成長はゆっくりな方です。

ポリプテルス・アンソルギーの寿命

ポリプテルス・アンソルギーの寿命は、平均10年とされています。

飼育環境がよく、大切に飼育された個体は、20年以上生きることも知られています。長く飼育できる魚なので、ペットフィッシュとして愛着をもって育てることができます。

丈夫な魚で大きくなるので、十分に考慮したうえで覚悟をもって飼育を始めるようにしてくださいね。

ポリプテルス・アンソルギーの販売・選び方

ポリプテルス・アンソルギーはどこで購入できるのでしょうか?

ここでは、ポリプテルス・アンソルギーの購入に必要な情報について解説します。

ポリプテルス・アンソルギー購入におすすめの場所と価格

ポリプテルス・アンソルギーの購入場所は、2つあります。

  • 熱帯魚店・ホームセンター
  • インターネット通販

ポリプテルス・アンソルギーは、国内で繁殖したブリード個体や東南アジアのブリード個体が流通するようになりました。

熱帯魚店の店員さんに疑問や質問をたくさんしてから購入するようにしましょう。流通量がそれほど多くないため、ポリプテルス・アンソルギーをみつけるにはインターネット通販が最適です。

インターネット通販であれば、好きな模様の個体を探すこともできるでしょう。インターネット通販でも、優良店はさまざまな疑問に答えてくれますので、疑問を解消してから購入してください。

以下が、ポリプテルス・アンソルギーの参考価格です。

サイズ・種類参考価格
20cm以下のブリード個体4,000~8,000円
ワイルド個体(30cm以下)10,000~20,000円程度
ワイルド個体(50cm以下)30,000~50,000円程度
ワイルド個体(70cm以下)40,000~100,000円

ポリプテルス・アンソルギーの選び方

ポリプテルス・アンソルギーを購入するときには、以下の点に気をつけましょう。

  • 傷がないか
  • ポリプティがついていないか
  • お店で何を食べているか

ポリプテルス・アンソルギーのワイルド個体には、ポリプティという寄生虫が必ずといっていいほど寄生しています。

寄生している数が少なければすぐ問題になることはありませんが、寄生個体が弱るとポリプティが繁殖し、強い痒みを引き起こし、体をこすりつけることが多くなります。

体をこすりつけてできた傷から、二次感染を引き起こすことがあるので、駆除できている個体を選びましょう。輸入直後の個体は、弱っていることも多いので、トリートメントが終わり、落ち着いた個体を選ぶようにしましょう。

そして、ポリプテルスを大きくしたいときには、幼魚のときによく餌を食べる個体を選ぶとよいでしょう。自分のお気に入りのポリプテルス・アンソルギーを見つけてくださいね。

ポリプテルス・アンソルギー飼育方法・注意点

ポリプテルス・アンソルギーは、古代魚の中でも飼育しやすい魚として人気です。

ここでは、ポリプテルス・アンソルギーの飼育方法・注意点について解説します。

ポリプテルス・アンソルギーの適切な飼育水槽サイズ

ポリプテルス・アンソルギーは、体長60cmまで大きくなる種類なので、120cm以上の水槽が必要になります。

長く飼育していくのであれば、幅120cm×奥行60cm×高さ45cmの水槽がおすすめです。

70cmを目標に大きくしたいという方には、180cm水槽が必要になります。

また、ポリプテルスは体が硬いので、体長くらいの奥行きがないと向きを変えられなくなります。

奥行き45cm以上を確保できる水槽がおすすめです。

ポリプテルス・アンソルギーの飼育に適した水質・水温

ポリプテルス・アンソルギーの好む水温は、25〜28℃です。

低温には弱い魚なので、ヒーターを入れて好む水温以下にならないように維持するようにしましょう。

ポリプテルス・アンソルギーの好む水質は、pH6.5〜7.5の弱酸性〜中性です。

ポリプテルスは、水質の変化に敏感ではないですが、大食漢で食べ残しや糞で水質の悪化を招きやすいので水換えをして、酸性に傾かないようにしましょう。

ポリプテルス・アンソルギーの混泳

ポリプテルス・アンソルギーは、性格が温和でいろいろな魚と混泳できます。

他魚種に興味を示さないことが多いので、混泳することができます。遊泳層の違う、上層、中層の熱帯魚を選ぶと混泳が成功しやすいでしょう。

ポリプテルス・アンソルギーとの混泳におすすめの魚は、以下の4種類です。

  • アロワナ
  • ダトニオ
  • スネークヘッド
  • オスカー
ポリプテルスの混泳におすすめの魚とは?|コツ・注意点を徹底解説 ​​ポリプテルスの混泳におすすめの魚とは?|コツ・注意点を徹底解説

ポリプテルス同士の混泳も可能ですが、大きさには注意してください。

温和なポリプテルスでも、口に入るサイズのポリプテルスがいると、誤って食べてしまうことがあります。

ポリプテルスの中でも大型種と小型種があるので、買い始めたときの大きさが一緒でも成長速度が違うため、数カ月の飼育で大きさが違ってきます。

個体ごとの成長差を観察して、共食いしないように注意してください。

混泳は、その個体ごとの相性によるところが大きいので、しっかり観察してください。

ポリプテルス・アンソルギーへの適切な餌の種類と与え方

ポリプテルス・アンソルギーにおすすめの餌は、3種類あります。

  • 生餌
  • 冷凍餌
  • 人工飼料

幼魚から飼育しているときには、生餌をたくさん与えて、成長を促すことが大切です。

おすすめの生餌は、メダカや金魚、ドジョウです。

メダカや金魚は、熱帯魚店で餌用として売られており、入手しやすく安価で食いつきもよい生餌となっています。

ポリプテルスにおすすめの生餌5選|与え方のポイント・注意点を解説 ポリプテルスにおすすめの生餌5選|与え方のポイント・注意点を解説

ポリプテルス・アンソルギーにおすすめの冷凍餌は、冷凍ワカサギや冷凍エビです。冷凍餌は、保存に便利でまとめて購入しておけば餌切れの心配もありません。

ポリプテルスの口の大きさに合わせて与えることができるのもメリットです。

人工飼料もポリプテルス・アンソルギーには、おすすめの餌です。

生餌や冷凍餌は、栄養のバランスが偏ったり、病気を引き起こすリスクがあります。人工飼料は、栄養バランスがよく、消化が良いのでおすすめです。

ポリプテルス・アンソルギーに餌を与えるときには、色々な種類の餌を与えることが重要です。

同じ餌を与え続けると、飽きてたべなくなったり、栄養バランスが偏ったりします。紹介したおすすめの餌を、ローテーションして与えるとよいでしょう。

ポリプテルスの餌の頻度は、1日に1〜2回です。

頻度を増やすと、与えすぎによって肥満になったり、残った餌や食い散らかしによる水質の悪化を招きやすくなるため注意が必要です。

幼魚のときは、栄養がたくさん必要ですので、少し回数を増やしても構いません。

基本的には、飼い主の生活にあわせて、餌の頻度で構いませんが、少なめを目安にするとよいでしょう。

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ポリプテルス・アンソルギーが餌を食べない原因とその対処法について

ポリプテルス・アンソルギーは、同じ餌を与え続けると、飽きて餌を食べなくなくなることがあります。

また、水質の悪化や病気が、餌を食べない原因かもしれません。

餌を食べないときは、5つの方法を試してみましょう。

  • 餌をローテーションで変える
  • 絶食する
  • 餌を与える時間を変える、暗くする
  • 水換えをする
  • 病気を治す

色々な餌を準備し、ローテーションすることで、新鮮な刺激を与えることができ、食欲回復につながるでしょう。

また、一時的に絶食して、空腹にし食欲を増すことによって食べるかもしれません。ポリプテルスは、夜行性なので夜間や照明を切って、暗い環境で餌を与えることも効果的です。

水質が悪化し、ストレスを感じると食べなくなることもあります。

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水換えをして、ポリプテルスの過ごしやすい環境にすることも必要です。病気や体調を崩している場合は、餌を食べられなくなります。

薬浴や塩水浴を行って、病気を治療することで、食欲回復につながるでしょう。

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ポリプテルス・アンソルギーを飼育の注意点

ポリプテルス・アンソルギーの飼育の注意点は、飛び出しを防ぐ対策をすることです。肺呼吸で水面に上がることが多く、物音や光に驚いて水面から飛び出すことがあります。

飛び出し防止のために、水槽の蓋を設置することと、簡単に蓋が開かないように重しを置くことも必要です。

ポリプテルス・アンソルギーまとめ

この記事では、ポリプテルス・アンソルギーの魅力や特徴、飼育法について解説しました。

ポリプテルス・アンソルギーは、全長70cmまで成長する大型のポリプテルスで、体側のブロッチ模様が特徴です。

野性味あふれる体型と面構えをしており、迫力のある姿を楽しむことができます。

大きな水槽で、その魅力を引き出すことも楽しみの一つですね。

この記事を参考に、ポリプテルス・アンソルギーの飼育に挑戦してくださいね。

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