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古代魚初心者でも飼育を楽しめる、体のバンド模様が魅力のポリプテルスデルヘッジという魚を知っていますか?
ポリプテルスデルヘッジは、ポリプテルスの中では小型種で、体側にあるきれいな黒色のバンド模様が特徴です。
小型で飼いやすいことから、ポリプテルスセネガルスと並んで古代魚飼育の入門種として人気となっています。
バンド模様は、個体ごとに違うことからコレクション性が高く、自分の好きな模様を探すという楽しみ方もできる魚です。
この記事では、ポリプテルスデルヘッジの魅力と飼育方法から繁殖方法まで解説します。
ポリプテルス・デルヘッジ(デルへジィ)とは
ポリプテルスデルヘッジ(Polypterus delhezi)は、ポリプテルスセネガルスと並んで熱帯魚店でよく見かける魚です。ポリプテルス・デルヘジィと呼ばれることもあります。
ポリプテルスデルヘッジとは、どんな魚なのでしょうか?
ここでは、ポリプテルスデルヘッジについて解説します。
デルヘッジの分布
ポリプテルスデルヘッジは、主にアフリカ大陸に分布しています。
コンゴ川流域に広く分布する種で、体長10〜20cmの個体が現地採取され輸入されています。
デルヘッジの体の大きさ
ポリプテルスデルヘッジの体の大きさは、野生では40cm以上に成長するとされていますが、飼育下では、30〜40cm程度で止まることが多いようです。
ポリプテルスデルヘッジは上顎が突出する種で、その中では最も背ビレの数が多いことで知られています。
背ビレの始まりが頭部に近いことから、迫力のある姿をしています。
デルヘッジの成長速度
ポリプテルスデルヘッジの成長速度は、飼育環境や飼育水槽によりますが、5cmの幼魚は、1年かけて10cm〜20cmに成長するとされています。
その後から成長がゆっくりになり、約30cmほどで成長が止まることが多いようです。
ポリプテルスデルヘッジの寿命は?
ポリプテルスデルヘッジの寿命は、10〜15年です。
魚の中では、長く飼育できる魚なので、ペットフィッシュとして愛着をもって育てることができます。
長期の飼育になるので、自分のライフスタイルを考えて購入するようにしてくださいね。
ポリプテルス・デルヘッジのバンドの種類
ポリプテルスデルヘッジの最大の特徴である、体側のバンドはいくつか種類があります。
ここでは、バンドの種類について紹介します。
- タイガーバンド
- ロイヤルバンド
- バンドレス
タイガーバンド
ポリプテルスデルヘッジのタイガーバンドとは、トラのように黒のしま模様が入っているバンド模様のことです。
ロイヤルバンドと比べると黒いバンドが細いので、トラのしま模様に見えます。
ロイヤルバンド
ポリプテルスデルヘッジのロイヤルバンドとは、タイガーバンドよりも太く、黒いバンドが入ることです。
バンドの本数が多く乱れ模様の場合もロイヤルバンドとして、販売されています。
バンドレス
ポリプテルスデルヘッジのバンドレスとは、バンド自体の模様が入らないことです。
体形は、ポリプテルスデルヘッジですが、模様が入っていないので、一味違う魅力を感じることができます。
模様のある個体よりも数が少ないため、コレクション性もあるようです。
ポリプテルス・デルヘッジの販売場所
ポリプテルスデルヘッジを飼ってみたいと思ったときに、どこで買えばいいのでしょうか?
ここでは、ポリプテルスデルヘッジを買うときの場所や値段について解説します。
おすすめの購入場所
ポリプテルスデルヘッジのおすすめの購入場所は、2つ考えられます。
- 近くの熱帯魚店
- インターネット通販
ポリプテルスデルヘッジは、養殖が成功しており熱帯魚店では、セネガルスと同様に、店頭にある可能性が高い魚です。
もし、ポリプテルスデルヘッジの飼育が初めてならば、古代魚を多く扱っている熱帯魚店がおすすめです。
古代魚の飼育について、多くの経験と知識を持っているスタッフにポリプテルスデルヘッジの飼育について適切なアドバイスをもらってから購入しましょう。
ポリプテルスデルヘッジの寿命は長いので、飼育について相談できる熱帯魚店を見つけておくことは、今後の安心につながります。
インターネット通販では、ポリプテルスデルヘッジの好みのバンドを見つけるのにおすすめです。
熱帯魚店では、個体数が限られますが、インターネットでは、多くの個体から選ぶことができます。自分の好きな模様のポリプテルスデルヘッジを飼いたいときには、インターネット通販を利用してみてください。
ポリプテルスデルヘッジを購入するときには、以下の点に気をつけましょう。
- 傷がないか
- ポリプティがついていないか
- お店で何を与えているか
通販でも疑問に思うことは、質問してから購入するようにしましょう。
自分のお気に入りのポリプテルスデルヘッジを見つけてくださいね。
デルヘッジの値段・相場
ポリプテルスデルヘッジは、東南アジアでの養殖が成功しており、ブリード個体が多く流通しています。
ポリプテルスデルヘッジの相場は以下の表のとおりです。
種類 | 参考価格 |
ブリード個体(10~15cm) | 1,000~2,500円 |
ワイルド個体(10~15cm) | 5,000~8,000円 |
希少種・バンドのきれいな個体など | 10,000~100,000円 |
ポリプテルス・デルヘッジの飼い方
ポリプテルスデルヘッジは、ポリプテルスの中でも小型で飼いやすい種類です。
ここでは、ポリプテルスデルヘッジの飼い方について解説します。
おすすめの水槽レイアウト
ポリプテルスデルヘッジの水槽レイアウトでは、底砂を敷くようにしましょう。
ポリプテルスデルヘッジのバンド模様を発色させるときには、底砂の色が大変重要になります。
濃いバンドと出したい場合は、暗い色の底砂を敷くようにしましょう。
おすすめの底砂は、ガーネットサンドで薄く敷くほうがよいでしょう。
また、隠れ家となる、塩ビパイプや流木をいれることで、ストレスを軽減できるのでおすすめです。
最適な水質(PH)と水温は?
ポリプテルスデルヘッジに最適な水質は、弱酸性から中性、pH6.0〜7.0です。
あまり水質に敏感ではありませんが、肉食魚で餌や糞によって水が汚れやすいので、酸性に傾かないようにしましょう。
ポリプテルスデルヘッジに最適な水温は、25〜28度です。
水温が高いと水質が悪化しやすくなるので注意しましょう。
水温が低いときは、ポリプテルスの調子を崩しますのでヒーターを設置して、過ごしやすい環境を整えることが必要です。
おすすめの餌
ポリプテルスデルヘッジにおすすめの餌は、3種類あります。
- 生餌
- 冷凍餌
- 人工飼料
ポリプテルスデルヘッジにおすすめの生餌は、メダカやアカヒレです。
成長期のポリプテルスには、生餌をたくさん与えて成長を促しましょう。
メダカやアカヒレは、サイズが小さく、ポリプテルスデルヘッジの口にも入る大きさなのでおすすめです。熱帯魚店で入手しやすく、安価で食いつきもよいので、早く大きくしたいときには、生餌は必須です。
購入後は、すぐに飼育水槽にいれず、別の水槽で病気ではないか確認してから与えるようにしましょう。
ポリプテルスデルヘッジにおすすめの冷凍餌はアカムシです。
アカムシは、栄養面や食いつき抜群で、幼魚のときには欠かすことのできない餌です。
ブロックになっているので、与えたい量だけ使用できるようになっています。
そして、ポリプテルスデルヘッジにおすすめの人工飼料は、ひかりクレストキャットミニキャットです。
人工飼料は、栄養バランスが整えられており、コストパフォーマンスの良い餌となっています。
ひかりクレストキャットは、餌粒のサイズが3つあり、一度食べるようになったら成長に合わせてずっと与えることができ便利です。
幼魚から人工飼料を食べるのであれば、終生人工飼料で飼育することも可能です。
しかし、同じ餌を与えつづけると飽きることがあるので注意してください。
ポリプテルスデルヘッジの繁殖方法
ポリプテルスデルヘッジは、水槽内でも繁殖可能とされています。
ここでは、ポリプテルスデルヘッジの繁殖方法について解説します。
雌雄の見分け方
ポリプテルスデルヘッジは、ある程度のサイズに成長した個体であれば、尻ビレの形状によって雌雄を見分けることができます。
雄は、尻ビレの幅が広く、雌は細く尖った形状になっています。
雌雄を判別して飼育していると、発情した雄が雌を追いかけたり、体に触れたりするようになります。
ペアが成立したら、水槽内はそのペアのみにしましょう。産卵が行われると、弱い粘着糸を持つ枕水卵が数百個産み落とされます。
卵は、放置するとポリプテルスが食べてしまうことがあるので、回収して隔離しましょう。
2〜7日でふ化が始まり、オタマジャクシのような仔魚が産まれます。
幼魚の育て方
ふ化後、数日間は卵黄の栄養を使って生きることができます。
その後は、餌を食べるようになるので、ブラインシュリンプを与えるようにしていきます。
この時期に、餌が不足すると仲間同士でかじり合う行為や共食いをするので、十分餌を与える必要があります。
1日3〜5回に分けてこまめに餌を与えるとよいでしょう。
1ヵ月後には、体長が2〜3cmほどに成長し、ポリプテルスらしさがでてくるので、イトミミズやアカムシを食べるようになります。
ポリプテルス・デルヘッジの混泳相性
ポリプテルスデルヘッジは、ポリプテルスの中でも小型種で温和な性格をしているので混泳が可能です。
ここでは、ポリプテルスデルヘッジの混泳について解説します。
同種(ポリプテルス)との混泳
ポリプテルスは、温和な性格なので、同種の混泳は可能です。
しかし、サイズに差があり、小さい方が大きい方の口に入るサイズの場合は、小さい方が食べられてしまうかもしれません。
ポリプテルス同士を混泳させる場合は、同じくらいのサイズの個体同士で混泳するようにしましょう。
ポリプテルスは、大型種や小型種があり、幼魚のときに同じサイズであっても、数カ月飼育すると、サイズに大きな差がでるときがあります。
大型種と小型種の幼魚を同時に飼育するときには、サイズ差に注意しましょう。
異種との混泳
ポリプテルスデルヘッジは、温和な性格であり、他の古代魚や熱帯魚との混泳も可能です。
混泳可能なおすすめの熱帯魚は以下の5種類です。
- アロワナ
- オスカー
- スネークヘッド
- エンゼルフィッシュ
- グラミー
遊泳層の違う、上層、中層の熱帯魚を選ぶようにしましょう。
下層を泳ぐナマズは避けるようにしてください。
また、プレコはポリプテルスのウロコをかじることがあるので、おすすめできません。
相性は、個体によることが多いので、実際に混泳させてみて相性のよい組み合わせを調整してみてください。
相性の悪いときには、すぐに隔離できるようにセパレーターを準備しておくとよいでしょう。
ポリプテルス・デルヘッジの飼育の注意点
ポリプテルスデルヘッジを飼育するときには、注意点があります。
ここでは、飼育の注意点を解説します。
デルヘッジが大きくならない原因
ポリプテルスデルヘッジが大きくならない原因は3つ考えられます。
- 水槽サイズが合っていない
- 餌が足りない
- 複数の個体がいる
ポリプテルスデルヘッジは、水槽の大きさによって成長に影響がでます。
大きく育てたい場合は、90cm以上の水槽で飼育すると良いでしょう。また、大きく育てたい場合には、幼魚のときに十分に餌を与える必要があります。
生餌を与えた方が、成長が早くなるので、25cm位になるまで、メダカやアカムシを与えるようにしましょう。
複数個体を飼育していると、餌食いにばらつきが生じますので、大きくしたいときには、単独飼育して十分な餌を与えるようにしましょう。
デルヘッジが餌を食べない原因
ポリプテルスデルヘッジが餌を食べない原因は3つ考えられます。
- 餌に関すること
- 飼育環境
- 病気やケガ
ポリプテルスデルヘッジは、同じ餌を与え続けると、飽きることがあります。
いろいろな餌をローテーションすることで、飽きを解消し、食欲が戻るかもしれません。
飼育環境を改善することで、食欲を回復できるでしょう。
ポリプテルスは大食漢で、糞の量も多いため、水質悪化しやすくなります。水換えを定期的に行って、水質の維持に努めるようにしましょう。
また、ポリプテルスは夜行性であり、夜間や暗い環境で餌を与えることで、食欲が戻るかもしれません。特に水槽ライトをつけているとテンションが下がって餌を食べないことが多いので、ライトを消し、静かにしてみましょう。
ポリプテルスが餌を食べないのはなぜ?よくある原因と見違えるほど元気になるおすすめの餌を紹介!デルヘッジの飼育に必要な費用は?
ポリプテルスデルヘッジの飼育を始めるために必要な費用は、約2〜6万円です。
60cm、90cm水槽であればセットで購入するとお得です。濾過能力の大きなフィルターにするほど、費用は高くなります。
必要な設備の費用は以下のとおりです。
商品 | 参考価格 |
水槽セット(60cm)上部フィルター | 10,000円 |
水槽台 | 3,000円 |
ヒーター | 2,500円 |
底砂(ガーネットサンド) | 4,000円 |
餌 | 3,000円 |
水換えホース | 2,000円 |
合計 | 24,500円 |
90cm水槽では以下のようになります。
商品 | 参考価格 |
水槽セット(90cm)上部フィルター | 30,000円 |
水槽台 | 10,000円 |
ヒーター | 6,000円 |
底砂(ガーネットサンド) | 4,000円 |
餌 | 3,000円 |
水換えホース | 2,000円 |
合計 | 55,000円 |
飼育で最も費用がかかるのが、餌です。
ポリプテルスデルヘッジの健康を考えるといろいろな餌を準備して与えるようにしましょう。
ランニングコストを考えて、長期飼育をできるようにしてください。
餌の価格は以下の表を参考にしてください。
種類 | 参考価格 |
金魚(小赤)50匹 | 1,800円 |
ドジョウMサイズ 30匹 | 2,000円 |
メダカ 100匹 | 2,000円 |
アカヒレ Sサイズ 100匹 | 2,500円 |
ミルワーム 3カップ分 | 950円 |
ひかりクレストキャット 295g | 1,395円 |
クレストフリーク ボトムズ 250g | 980円 |
デルヘッジの飼育が難しい理由は?
ポリプテルスデルヘッジの飼育が難しいと感じる理由は、肉食魚であることかもしれません。
今まで肉食魚を飼育したことがない場合、生餌や冷凍餌を与えると水質の悪化が速く、水換えの頻度も多くなります。
そして、思った以上に大きくなり、水槽の変更や餌の変更も必要です。小型の熱帯魚の飼育では起こることがない、餌や飼育環境の変更を余儀なくされることが多くあります。
ポリプテルスデルヘッジを飼うときには、飼育法を調べたり、熱帯魚店のスタッフに聞いて、十分な知識を持って飼育を始めるとよいでしょう。
ポリプテルスデルヘッジは、丈夫で魅力がいっぱいの魚です。
飼育を始めたら、その魅力に夢中になり、ポリプテルスの飼育にのめりこむこと間違いなしです。
まとめ
この記事では、ポリプテルスデルヘッジの魅力と飼育方法から繁殖方法まで解説しました。
ポリプテルスデルヘッジは、ポリプテルスの中でも小型の種類で古代魚飼育の入門魚としておすすめです。
ポリプテルスデルヘッジは、体側のバンド模様が個体ごとに違い、自分の好きな模様の個体を見つけて飼育することが楽しめる魚です。
熱帯魚店で入手しやすく、水槽飼育下での繁殖も狙うことができます。
この記事を参考に、ポリプテルスデルヘッジの飼育に挑戦してみてくださいね。