赤い点をもつコペラ類は名前の取り違えに注意が必要です。水面に近い陰と複数の給餌場所をつくり、産卵場所を守る雄から他個体が退避できる配置を考えます。
コペラ・ナッテレリの基本情報| 項目 | 資料値・確認点 |
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| 学名 | Copella nattereri (Steindachner, 1876) 参考:[1] |
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| 分類 | カラシン目/Lebiasinidae/Pyrrhulininae 参考:[1] |
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| 自然分布 | アマゾン川・ネグロ川と、オリノコ川上流の各水系。現行Catalogはブラジル、コロンビア、ガイアナ、ペルー、ベネズエラを掲載 参考:[1] |
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| 分類上の別名 | Copella meinkeniは現行分類で本種の異名 参考:[1]・[3] |
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| 大きさの参考 | 2017年再検討の調査標本:雄最大45.0mm、雌最大40.5mm SL。種の成長上限ではない 参考:[3] |
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| 飼育条件の参考 | Seriously Fish:20〜28℃、pH4.0〜7.0、総硬度1〜5°dGH 参考:[2] |
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| 水槽計画の参考 | Seriously Fish:水面60×30cm相当を長期飼育の目安に提示 参考:[2] |
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| 流通名 | コペラ・ナッテレリ/コペラ・ナッテリー 参考:[1] |
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赤い点の数だけで同定しない
本種は1876年にPyrrhulina nattereriとして記載され、現行名はCopella nattereriです。2017年の再検討ではCopella meinkeniを本種の異名としています。古い資料にある「ナッテレリ」「メインケニ」の違いや黒帯の説明は、現在と異なる扱いの場合があります。 参考:[1]・[3]
2017年の研究は、体側の鱗に黒い斑点と生時の赤〜紫の点がある点を診断へ用いています。体側の暗色帯が出る個体もあり、帯の有無や写真の色だけでは区別できません。ラベルに加えて学名・入荷名・由来を確認し、カーロレピスと混同しないようにします。 参考:[3]
森林の岸辺を参考に、上層を分割する
分類論文ではコペラ属は流れの弱い森林の小川や小支流、増水期の森林にも見られ、水面近くで落下した餌や小型昆虫を食べるとされています。これは広い分布全体で同一の環境を示すものではありませんが、上層の陰と餌場を考える手がかりになります。 参考:[3]
浮草や水面に達する植物、枝で上層の視線を区切り、泳げる開いた場所を間に残します。Seriously Fishの水面60×30cm相当という案内は、長期飼育の目安です。容量だけで匹数を決めず、同種の退避場所ができるか、ふたの配管穴から出られないかを購入前に確認します。 参考:[2]
購入先の軟水管理を引き継げるか確認する
Seriously Fishの目安は20〜28℃、pH4.0〜7.0、総硬度1〜5°dGHです。同資料の識別・分布には古い分類が残るため、水質の数字も飼育専門資料の目安として購入店と照合します。数値の幅を、その中なら急変しても平気という耐性の意味には使えません。 参考:[2]
水槽は導入前にろ過を成熟させ、アンモニア・亜硝酸が検出されないことを確かめます。温度・pH・硬度と硝酸塩も記録し、食べ残しや枯れた植物を取り除きながら部分換水します。着色した水で汚れが見えにくくても、測定と掃除を省かないようにします。 参考:[2]・[4]
餌を取れる水面を複数つくる
小さな口に入るフレークや顆粒を、購入先で食べている種類から用意します。小型の冷凍・生餌も選択肢です。上向きの口で水面近くの餌を利用するため、餌がすぐ底へ落ちていないか、浮草の外へ出ない個体にも届くかを見ます。 参考:[2]・[3]
AIによる説明イラスト 浮く餌・沈む餌など、餌を届ける位置を考えるイメージです。餌の種類や粒の大きさ、実際に食べられる場所は魚に合わせて選びます。餌をくわえた後に飲み込むまで、個体ごとに確認します。粒を吐くなら大きさを見直し、1匹だけ餌場へ近づけないなら同種の追い払いを観察します。餌場を分けても取れない場合は分離を検討し、残餌を増やして埋め合わせないようにします。 参考:[2]・[4]
卵を守る雄の周囲へ逃げ道を残す
本種は水中の植物へ卵を産み、雄が孵化まで保護することが分類論文にも記されています。一般の小型テトラが散らばって泳ぐ水槽とは別に、産卵場所の周りを他個体が避けられるかを考えます。 参考:[3]
同種を複数入れても、つねに群れで平和に泳ぐとは限りません。植物や枝で視線を切り、陰を1か所に集中させないようにします。特定の魚が隅へ追い込まれる、ひれを傷める、食べに出られない場合は、親魚の配置を見直すか分けます。同属同士なら安全という混泳判断もしません。 参考:[2]・[3]・[4]
AIによる説明イラスト 水草や流木で見通しを区切り、その周囲に出入りできる空間を残す配置例です。隠れ場所の数だけで判断せず、追われた魚が離れられるか、全個体を観察し清掃できるかを確かめます。この配置だけで混泳や争いの解消を保証するものではありません。上層に固定された個体の食欲と呼吸を見る
水面付近で過ごすこと自体は不調の証拠ではありません。いつもの居場所から動かない、餌を取らない、呼吸が変わるといった変化を一緒に見ます。1匹だけの変化なら縄張りと給餌競争、複数なら水温・アンモニア・亜硝酸・pHとろ過を確認します。 参考:[2]・[4]
赤い点の発色が薄いだけで病名や雌雄を決めず、導入日、入荷名、食べた餌、水質の数値と動画をそろえて購入店へ相談します。分ける場合も管理水の条件を確認し、症状に合う根拠のない薬浴や塩水浴を先に行わないようにします。 参考:[3]・[4]
コペラ・ナッテレリのよくある質問
メインケニとナッテレリは現在も別種ですか?
現行Catalogと2017年の分類再検討ではCopella meinkeniはCopella nattereriの異名です。古い飼育資料には別種としての説明が残るため、資料の年代と扱いを確認します。 参考:[1]・[3]
45mmというサイズは成魚の全長ですか?
2017年の研究で調べた雄標本の最大標準体長です。尾びれを含む全長や、種全体の成長上限ではありません。雌の調査最大値は40.5mm SLでした。 参考:[3]
コペラ・アルノルディと同じく水上に産卵しますか?
本種で記録されているのは水中の植物への産卵と雄の卵保護です。アルノルディの水上産卵を当てはめないでください。 参考:[3]
購入前に確認したいこと
- 学名・旧流通名・入荷地を販売店へ確認した 参考:[1]・[3]
- 購入店の水温・pH・硬度と食べている餌を確認した 参考:[2]・[4]
- 上層の陰と、餌を取れる開いた場所を複数つくった 参考:[2]・[3]
- ふたの隙間と、追われた個体の分離先を確認した 参考:[2]・[4]
- コペラ・カーロレピス:名前が混同されてきた近縁種を、現行分類と模様の記載で比較する。混泳の推奨ではありません。
関連ページは特徴や飼育条件を比較するための案内です。混泳できる組み合わせを示すものではありません。
参考資料・情報の確認について
分類資料と魚種別の飼育案内を照合して編集しました。資料の体長の測り方と飼育条件の対象を区別し、情報が限られる項目は本文に記載しています。資料確認日:2026年10月30日。
- Eschmeyer’s Catalog of Fishes:Copella nattereri:2026年10月30日取得。20 Oct. 2026版の現行分類・原記載・分布。
- Seriously Fish:Copella nattereri:2026年10月30日取得。飼育専門資料の推奨。野外測定値・耐性の保証ではない。Copellaの識別・分布・学名は2017年再検討と現行Catalogを優先し、この資料の旧分類を採用しない。
- Marinho & Menezes(2017):Copella属の分類学的再検討:2026年10月30日取得。標本の再検討、識別、分布、生息環境、繁殖行動。標準体長の標本最大値を成長上限としない。
- OATA:テトラとペンシルフィッシュの飼育案内:2026年10月30日取得。導入・水質検査・給餌・健康観察の一般管理資料。