レッドファントムの飼育情報を、水温、群れの水槽、餌、雌雄の見分け方、繁殖に分けて解説します。購入前に確認したい点と、資料ごとの条件もまとめました。
レッドファントムテトラ(Megalamphodus sweglesi)。
写真:Tsunamicarlos / Megalamphodussweglesi01.jpg(Wikimedia Commons) / パブリックドメイン。色・構図の改変なし。表示に合わせて縮小。
撮影された個体の一例です。色の見え方は照明などでも変わります。レッドファントムの飼育データ| 項目 | 目安・確認点 |
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| 現在の学名 | Megalamphodus sweglesi。旧名はHyphessobrycon sweglesi。 参考:[1] |
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| 分布 | オリノコ川流域。Catalog of Fishesの記載。 参考:[1] |
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| 大きさ | Seriously Fishは標準体長35mmと記載。尾びれを含む全長とは異なる。 参考:[2] |
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| 水温・水質 | Maidenhead Aquaticsの飼育目安:20〜23℃、pH6.0〜7.5、硬度18°dH以下。 参考:[3] |
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植物の陰がある支流や湖を、水槽配置へ生かす
本種は本流より、小さな支流、三日月湖、水没林などを使い、砂底と植物の多い透明な水の場所からも記録されています。一方で黒水域や湖の記録もあり、水の色を一つに決める必要はありません。砂と枝、根付く水草や浮草で陰を作り、群れが離れて泳げる面を残します。 参考:[2]・[3]
AIによる説明イラスト 浮草を置いた部分の陰と、覆わずに残した水面を見比べる配置例です。光を和らげるために使う場合も、水面全体を塞がず、魚の居場所と設備の流れを確認します。浮草の種類や量、照明の強さは本文と飼育条件に合わせて選びます。赤い型の呼び名と、販売個体の由来を分ける
レッドファントムには「rubra」などの色の呼び名や、養殖・野生個体を扱った記録があります。赤さだけで採集地や丈夫さを決めず、学名と色の型、分かる範囲の由来を確認します。普段の温度と繁殖資料の温度も分けて聞き、同居魚と継続して合う設定を選びましょう。 参考:[1]・[2]・[3]・[4]
水温を確認してから混泳相手を選ぶ
Maidenhead Aquaticsは低めの水温を重視し、立ち上げたばかりではなく、ろ過が安定した水槽への導入を勧めています。混泳相手が同じ温度に適するかも確認します。 参考:[3]
一方、Seriously Fishの飼育資料では20〜28℃です。両資料の上限を混ぜて一つの「適温」にせず、購入先の管理温度も照合してください。 参考:[2]
AIによる説明イラスト 水温計で実際の水温を確かめる場面です。ヒーターの設定だけで判断せず、購入先の管理温度や同居する生体の条件と照らし合わせます。図の目盛りは目標値を示すものではありません。群れの水槽と陰を用意する
Seriously Fishは底面80×30cm以上、または同等の広さを目安にし、雌雄を含む8〜10匹以上を勧めています。砂と流木、または水草の多い配置が候補です。 参考:[2]
口に合う人工飼料と冷凍餌を組み合わせる
Maidenhead Aquaticsはフレーク、小粒のペレット、冷凍ミジンコなどを案内しています。購入時に食べている餌と粒の大きさを確認して準備します。 参考:[3]
雌雄は成熟した魚のひれと体形で比べる
Seriously Fishは、成熟した雄と雌に次の違いがあると説明しています。 参考:[2]
成熟個体の比較| 雌雄 | 成熟時の目安 |
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| 雄 | 背びれと尻びれが伸びる。 参考:[2] |
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| 雌 | 雄より体高がある。 参考:[2] |
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繁殖用の水槽では卵を親から守る
Maidenhead Aquaticsは、別水槽に軟水、pH5.5、20℃を用いる繁殖例を紹介しています。産卵モップやウィローモスを使い、産卵後は親を移して卵の捕食を防ぎます。このpHは繁殖向けの条件です。 参考:[3]
飼育でつまずいたときに確認したいこと
次の場面では、見た目だけで原因を決めず、食べ方や同居相手、設備を順に確認します。 参考:[2]・[3]・[4]
起こりうる場面と、確認・対応のしかた| 場面・避けたい判断 | 確認すること | 取る行動 |
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| 資料の最高温度なら他魚と合わせてよいと思う | 購入先の管理温度と同居魚の条件 | 低めの温度を重視する案内も踏まえ、上下限を合算しない。 参考:[2]・[3] |
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| 赤い型なら野生採集と判断する | 色の呼び名と、養殖・採集の別 | 由来は販売店へ確認し、色と分けて記録する。 参考:[2]・[4] |
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| 産卵後も親が卵を守ると思う | 卵の保護と親の移動先 | 繁殖水槽では産卵後に親を分ける。 参考:[3] |
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レッドファントムのよくある質問
野生採集魚が小さいのは、まだ幼魚だからですか?
必ずしもそうとは限りません。Glaserの2015年の比較では、成魚でも野生採集魚は水槽繁殖個体より小さいとされています。大きさだけで成熟を判断せず、販売個体の由来も確認しましょう。 参考:[4]
購入前に確認したいこと
- 購入先の水温と、混泳相手の適温を確認したか。 参考:[3]
- 群れを迎えられる底面の広さがあるか。 参考:[2]
- 繁殖させるなら親魚を移す水槽を用意したか。 参考:[3]
- 色の型・由来・現在の管理温度を分けて確認した 参考:[2]・[3]・[4]
- 群れの陰と、同じ温度で飼える混泳相手を選んだ 参考:[3]
関連ページは特徴や飼育条件を比較するための案内です。混泳できる組み合わせを示すものではありません。
参考資料・情報の確認について
飼育施設・専門店の飼育案内と分類資料を照合して編集しています。数値の測り方や、野外・飼育・繁殖の条件を区別し、流通名だけでは種を特定できない場合は本文に記載しました。資料確認日:2026年10月2日。
- Eschmeyer’s Catalog of Fishes:学名・分布:2026年10月2日に現行分類を確認。
- Seriously Fish:魚種別飼育資料:本種の飼育資料。
- Maidenhead Aquatics:魚種別飼育案内:専門店による飼育と繁殖の目安。
- Aquarium Glaser:野生採集魚と繁殖個体:2015年の入荷魚の比較。