ブラックエンペラーテトラは、エンペラーテトラNematobrycon palmeriの黒い色彩型として流通する魚です。原種はコロンビア産で、養殖や入荷の国とは区別します。黒い体色だけで選ばず、オス同士の縄張り、水草の陰、餌と繁殖時の卵の管理を確認して迎えましょう。
ブラックエンペラーテトラの飼育データ| 項目 | 目安・確認点 |
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| 学名・位置づけ | Nematobrycon palmeriの黒い色彩型 参考:[1]・[4] |
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| 原産地 | 原種はコロンビアのAtrato・San Juan水系 参考:[1] |
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| 大きさ | FishBaseの本種最大記録は4.2cm SL。Black販売資料は約5cm(測定法未記載) 参考:[2]・[4] |
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| 水槽・群れ | Seriously Fishは底面90×30cm以上、6匹以上・できれば10匹以上を推奨 参考:[3] |
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| 水温・水質 | Seriously Fishの本種目安は23〜27℃、pH5.0〜7.5、硬度1〜12dGH 参考:[3] |
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| 配置 | 水草・流木で逃げ場を作り、浮草で光を和らげる 参考:[4] |
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| 餌 | 小さな乾燥餌に、アルテミア・ミジンコなどを組み合わせる 参考:[4] |
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数値は出典の飼育目安・記録値です。販売個体の種類や状態、購入先の管理条件も確認してください。参考:[1]・[2]・[3]・[4]
dGH・dHは水の硬度を表す単位です。pHと硬度は別の指標として確認します。
コロンビア原産と養殖地を区別する
CASの有効名はNematobrycon palmeriで、原産地はコロンビアです。東南アジアからの入荷や養殖という説明があっても、それを野生の原産地として扱わないようにします。 参考:[1]
InteraquaristikはBlackを黒い色彩型として紹介しています。黒い魚を見て別種と決めず、ラベルにN. palmeriと記されているか確認してください。 参考:[4]
目とひれを見て雌雄を確認する
Seriously Fishではオスの虹彩は青、メスは緑とされています。オスは背びれ・尻びれ・尾びれが発達し、尾の中央にも伸びた部分があります。 参考:[3]
FishBaseの4.2cm SLは原種を含むN. palmeriの記録です。黒色型だけを測定した値ではなく、尾びれも含みません。 参考:[2]
縄張りを踏まえ、水草の陰を作る
オス同士は縄張りを争います。群れの数だけで解決すると考えず、基本表の底面寸法と、互いに離れられる内装を組み合わせます。 参考:[3]
Blackの販売者は、水草・浮草・流木による陰と逃げ場を勧めています。水草で手前まで埋め尽くす前に、魚を観察できる位置も決めておきましょう。 参考:[4]
購入時に見比べる項目| 確認する場面 | 見方・次の行動 |
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| ラベルの原産地 | 原種の分布と養殖・入荷国を分ける 参考:[1] |
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| サイズ表記 | 原種の標準体長と販売個体の大きさを区別する 参考:[2] |
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| オスが追い合う | 広さと内装を一緒に見直す 参考:[3] |
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| 小エビを同居させる | 非常に小さな個体は捕食される可能性を考える 参考:[4] |
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餌を組み合わせ、落ち着いて食べられる環境にする
乾燥餌だけでなく、小型の冷凍餌や生餌も使えます。購入先の粒径と食べ方を聞き、混泳相手に先に食べ尽くされていないか観察します。 参考:[4]
N. palmeriを繁殖させたChase Klinestekerも、速く泳ぐ攻撃的な魚との同居に注意しています。これは黒色型だけの試験ではありませんが、落ち着いた飼育環境を考える参考になります。 参考:[5]
繁殖時は卵と初期餌まで準備する
Blackの飼育案内でも、別水槽に細葉の水草などを用意し、卵を親から守る方法が示されています。親が世話をしてくれると考えないようにします。 参考:[4]
Chase KlinestekerはN. palmeriで親の食卵を観察し、稚魚の初期餌にインフゾリアを使っています。黒色型でも同じ日数で育つと保証せず、孵化後の微小な餌と水の汚れへの対応まで準備します。 参考:[5]
稚魚の数は見つけた瞬間だけで判断しない
同じ繁殖記録では、泳ぎ出した仔魚が水草や底に隠れ、数えにくかったとされています。親を分けた後も、見える数だけで全滅や成功を決めつけないようにします。 参考:[5]
本種の原産地はAtrato・San Juan水系ですが、その分布から販売個体の採集地点や繁殖元を特定することはできません。繁殖を続ける場合は、購入元の説明も記録しておきましょう。 参考:[1]
ブラックエンペラーテトラのよくある質問
インドネシア原産の魚ですか?
原種の自然分布はコロンビアです。購入個体の養殖地や輸出国は別に確認する情報です。 参考:[1]
ブラック型は独立した別種ですか?
このページではN. palmeriの色彩型として扱います。購入時は流通名だけでなく学名を確認してください。 参考:[4]
小さなエビと一緒に飼えますか?
Blackの販売資料には非常に小さなエビを捕食する可能性が示されています。小エビの生存を保証できる組み合わせではありません。 参考:[4]
親と稚魚をそのまま同居させれば増えますか?
N. palmeriの繁殖者は親による食卵を観察しています。繁殖させたい場合は卵の保護と稚魚用の餌を準備します。 参考:[5]
購入前に確認したいこと
- 学名と原種の原産地、購入個体の由来を確認した 参考:[1]・[4]
- 群れとオスの縄張りに合う広さを用意した 参考:[3]
- 植栽と流木で陰・逃げ場を作った 参考:[4]
- 繁殖前に卵の保護と初期餌を準備した 参考:[5]
関連ページは特徴や飼育条件を比較するための案内です。混泳できる組み合わせを示すものではありません。
参考資料・情報の確認について
飼育施設・専門店の飼育案内と分類資料を照合して編集しています。野外の最大サイズと水槽内の目安を区別し、流通名だけでは種を特定できない場合は本文に記載しました。資料確認日:2026年9月22日。
- Eschmeyer’s Catalog of Fishes:Nematobrycon palmeri:原種の有効名と原産水系。
- FishBase:Nematobrycon palmeri:種全体の最大標準体長。黒色型のみの測定ではない。
- Seriously Fish:Nematobrycon palmeri:水槽・群れ・水質・縄張りと雌雄。
- Interaquaristik:Nematobrycon palmeri Black:黒色型の位置づけ・配置・餌・小エビ・繁殖。
- Chase Klinesteker:Emperor Tetra:本人によるN. palmeriの繁殖・食卵・初期餌の観察。黒色型限定の記録ではない。