涼しめの水を維持する計画が要るMimagoniates microlepisです。水面付近の餌場、陰と遊泳路、夏の室温を確認し、高水温を必要とする魚との同居は慎重に判断します。
バーバリーテトラの基本情報| 項目 | 資料値・確認点 |
|---|
| 学名 | Mimagoniates microlepis (Steindachner, 1877) 参考:[1] |
|---|
| 分類 | カラシン目/Stevardiidae/Glandulocaudinae 参考:[1] |
|---|
| 自然分布 | ブラジルの沿岸域と隣接水系。バイーア州南部からリオグランデドスル州北部 参考:[1] |
|---|
| 旧学名 | Paragoniates microlepis 参考:[1] |
|---|
| 大きさの参考 | Aquarium Glaserの飼育記録:全長6〜7cm(尾びれを含む) 参考:[3] |
|---|
| 水温の参考 | Aquarium Glaser:16〜24℃、大半の時期は18〜20℃を目標とする飼育案内 参考:[3] |
|---|
| 水質の参考 | Seriously Fish:pH6.0〜7.0、総硬度2〜20°dGH 参考:[2] |
|---|
| 流通名 | バーバリーテトラ/Blue Tetra(同じ英名を使う別種に注意) 参考:[2] |
|---|
学名と、尾びれを含む大きさを確認する
バーバリーテトラの学名はMimagoniates microlepisです。1877年にはParagoniates microlepisとして記載されました。現行CatalogではStevardiidaeに分類されています。「ブルーテトラ」という呼び名は別種にも使われるため、通称だけで飼育条件を引き継がないようにします。 参考:[1]・[2]
Aquarium Glaserは肩の斑点と幅広い体側の帯の組み合わせを識別の手掛かりに挙げ、飼育個体の大きさを全長6〜7cmとしています。尾びれを除く標準体長と取り違えないことが大切です。同社は文献・流通での名前の混同も注意点に挙げており、入荷名と由来を購入店へ聞いておくと、似た魚の情報を混ぜずに済みます。 参考:[3]
日陰の小川と水面の暮らしを設備へつなげる
ブラジル沿岸の魚で、Aquarium Glaserは主な環境を涼しく日陰のある透明な小川としつつ、黒水や止水での記録も紹介しています。すべての産地が急流というわけではありません。水槽は水面を動かすろ過と、流れから離れて休める場所を組み合わせます。 参考:[1]・[2]・[3]
水草や枝は周辺へ寄せ、表層に泳げる場所と浮草の陰を残します。水面まで一面を覆うのではなく、給餌と観察ができる開いた場所もつくります。Seriously Fishの小さな群れの水槽例は60×38×30cmで、群れの大きさや混泳に合わせて検討する参考値です。 参考:[2]
熱帯魚の一律の高温設定にしない
Aquarium Glaserは水温を長期間高くしない点を重視し、16〜24℃、大半の時期は18〜20℃を目標にする案内を出しています。これは飼育者の推奨で、急に冷やす指示ではありません。購入先の設定を確認し、夏の日中に室温だけで上がりすぎないかまで測ってから迎えます。 参考:[3]
Seriously Fishの水質目安はpH6.0〜7.0、総硬度2〜20°dGHです。温度の合わない相手を同居させると、どちらかへ無理な設定になりかねません。温度計に加え、アンモニア・亜硝酸・pHを測り、ろ過と部分換水で安定させます。 参考:[2]・[4]
水面で食べる個体と、出遅れる個体を見る
ブラジル・サンフランシスコ島の3本の小川を1年間調べた研究では、本種と近縁種の主な餌は陸上由来の昆虫でした。これはその調査地点での結果です。家庭では通常の細かな乾燥飼料に、小型の冷凍・生餌も組み合わせられます。 参考:[2]・[3]・[5]
水面付近へ少量ずつ、群れの離れた場所にも与えます。餌をくわえても繰り返し吐く場合は粒を小さくし、他魚が先に奪っていないかを確認します。水面に餌が残ったまま「食べない分を追加」せず、全個体が飲み込めたかと残餌を見て次の量を決めます。 参考:[2]・[4]
群れの空間と繁殖時の変化を見込む
複数で飼う魚ですが、同じ水温で落ち着いて過ごせる相手を選ぶことが先です。大きく活発すぎる魚との餌の競争に注意し、1匹だけ隠れたまま、ひれが傷む、食べに出られないといった変化があれば分離も検討します。 参考:[2]・[4]
Aquarium Glaserは尾の付け根の器官を使う求愛や、雄と離れた後にも雌が卵を産む生殖の特徴を紹介しています。一般的なテトラの繁殖説明をそのまま当てはめず、繁殖を試す場合は親と稚魚の管理場所、微小な初期餌を別に用意します。 参考:[3]
夏に食欲が落ちたら、まず水温を実測する
高温が続く時期に食欲や呼吸が変わったら、水槽の最高水温、ヒーターや冷却機器、ろ過の動作を確認します。1匹だけなら同種や混泳魚の追い払いも見ます。日中の不在時を含めた記録があると、購入店へ状況を伝えやすくなります。 参考:[3]・[4]
AIによる説明イラスト 水温計で実際の水温を確かめる場面です。ヒーターの設定だけで判断せず、購入先の管理温度や同居する生体の条件と照らし合わせます。図の目盛りは目標値を示すものではありません。アンモニア・亜硝酸・pHも測定し、残餌を取り除きます。温度だけを原因と決めつけず、呼吸・泳ぎ・ひれ・腹の状態を合わせて相談してください。急な温度変更や、外見だけで決めた投薬は避けます。 参考:[4]
バーバリーテトラのよくある質問
ディスカスなど高水温の魚と同居できますか?
長期間高い水温に置かない飼育計画が必要です。両方の適温を確保できない組み合わせは避け、購入先に普段の設定と夏場の管理を確認します。 参考:[2]・[3]
無加温でよい魚ですか?
部屋の温度次第です。涼しめの飼育案内は、冬の低温や夏の高温を放置してよいという意味ではありません。年間の実測値をもとに保温・冷却を考えます。 参考:[3]・[4]
青いテトラなら同じ魚ですか?
違います。Blue Tetraという名前はKnodus borkiなどにも使われます。Mimagoniates microlepisの学名を確認してください。 参考:[1]・[2]
購入前に確認したいこと
- Mimagoniates microlepisの学名と入荷名を確認した 参考:[1]・[3]
- 夏の最高水温と、涼しめの水を保つ方法を確認した 参考:[3]
- 表層の陰・遊泳路・給餌できる場所を用意した 参考:[2]
- 購入先の餌を飲み込む姿と、追われていないかを確認した 参考:[2]・[4]
- レッドアイカラシン:群れの遊泳と給餌位置を比較し、水温条件を混同しないための比較先。混泳の推奨ではありません。
関連ページは特徴や飼育条件を比較するための案内です。混泳できる組み合わせを示すものではありません。
参考資料・情報の確認について
分類資料と魚種別の飼育案内を照合して編集しました。資料の体長の測り方と飼育条件の対象を区別し、情報が限られる項目は本文に記載しています。資料確認日:2026年10月30日。
- Eschmeyer’s Catalog of Fishes:Mimagoniates microlepis:2026年10月30日取得。20 Oct. 2026版の現行分類・原記載・分布。
- Seriously Fish:Mimagoniates microlepis:2026年10月30日取得。飼育専門資料の推奨。野外測定値・耐性の保証ではない。学名・分類は現行Catalog、水温と成長・生殖の紹介はAquarium Glaserの直接記録とも照合。
- Aquarium Glaser:Mimagoniates microlepis(2026年):2026年10月30日取得。Frank Schäferによる入荷・飼育案内。全長、水温、生殖・文献名の混乱を確認。
- OATA:テトラとペンシルフィッシュの飼育案内:2026年10月30日取得。導入・水質検査・給餌・健康観察の一般管理資料。
- Otto(2006):Mimagoniates2種の食性研究(UFPR):2026年10月30日Webで大学公開要旨を取得。サンフランシスコ島3河川の12か月調査。本種全域の食性や耐性へ一般化しない。