アドニステトラの飼育条件と、採集地の記録を整理しました。
アドニステトラ(Lepidarchus adonis)の生体写真。出典論文では、この個体の標準体長(尾びれを含めない長さ)は約20mmとされています。
写真:Dr. Foersch/Axel Zarske(2010)Der Kolibrisalmler Trochilocharax ornatus gen. et spec. nov. – ein neuer Salmler aus Peru (Teleostei: Characiformes: Characidae)(Vertebrate Zoology 60(2):75–98, 図12)/© Museum für Tierkunde Dresden/CC BY 4.0。PDF内の写真をRGB形式に変換。切り抜き・魚の描き換えなし。表示のみ縮小。
アドニステトラの飼育データ| 項目 | 目安・確認点 |
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| 学名 | Lepidarchus adonis。Lepidarchidaeに属する。旧亜種signiferも現在は同種。 参考:[1] |
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| 分布 | 西アフリカの沿岸河川。ガーナからギニアにかけて分布。 参考:[1] |
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| 大きさ | Glaserの案内では最大3cm。 参考:[3] |
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| 水温・水質 | AquaInfoの飼育目安:22〜26℃、pH6.0〜6.5、GH0〜4。 参考:[2] |
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半透明の体と雌雄差
Isbrückerが観察したリベリア産の生体は、透明感のある黄色を帯び、雄の模様は濃い褐色、雌では灰褐色でした。保存標本で現れた体側の線と肩の斑点は、生体には見られなかったと記録されています。 参考:[4]
生息環境から水槽の配置を考える
リベリアの採集地点について、1969年の記録には岸辺の植物による深い陰、沈んだ木・枝・落ち葉、少し褐色の非常に軟らかい水が記されています。そこに沈水植物は見られなかったため、「野外でも水草に覆われる魚」とはまとめません。水槽の浮草や植栽は、陰と退避場所を作る飼育上の方法として使います。 参考:[2]・[4]
水草と陰を用意する
AquaInfoは、水草を多く植え、浮草で光を和らげる飼育を案内しています。非常に軟らかい酸性の水を必要とするため、初心者向けとはしていません。 参考:[2]
導入前の準備| 場面 | 対応 |
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| 水の確認 | pH・GHを購入先に確認。 参考:[2] |
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| 配置 | 浮草で陰を作る。 参考:[2] |
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微小な餌を組み合わせる
AquaInfoの推奨餌は、ブライン幼生と細かく砕いた乾燥餌です。 参考:[2]
群れの動きと混泳相手
Isbrückerは群れを作る行動と、短いひれの動きで進路を変える泳ぎを観察しました。速く泳ぎ続ける魚としての描写ではありません。 参考:[4]
AquaInfoの混泳案内は、小さな魚との組み合わせです。 参考:[2]
繁殖では卵と稚魚の管理を分ける
AquaInfoは細葉の水草への産卵後に親魚を移し、育成水槽を暗くする方法を紹介しています。泳ぎ始めた稚魚にはインフゾリアなどの微小な餌を用意し、給餌する場所には明かりを確保します。 参考:[2]
AIによる説明イラスト 育成方針に合わせて別に用意する水槽と、細かな餌を準備する場面です。吸い込みを抑えるろ過、保温、水量、最初の餌は、魚種と成長段階に合わせて確認します。購入前の確認と、飼育でつまずきやすい場面
学名Lepidarchus adonisと、購入する個体の由来・大きさを確認します。古い論文のsigniferという亜種名は現在の基本情報の扱いと照合し、模様だけで別魚と決めません。微小な餌を実際に食べる姿と、販売店のpH・GHを確認できてから迎えます。 参考:[1]・[2]・[4]
気になる様子から確認と対処を考える| 気になる場面 | 先に確認すること | 次の行動 |
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| 小さな餌を与えても食べたか不明 | 砕いた餌の大きさと、各個体が口へ入れるところを見る | ブライン幼生などの食べられる餌を用意し、見えないまま量を増やさない 参考:[2] |
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| 明るい場所に出ず観察できない | 浮草の陰と、他魚からの接触を確認する | 陰を残したまま観察場所を作り、大きな同居魚との組み合わせを見直す 参考:[2]・[4] |
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| 稚魚へ成魚用と同じ餌を与えたい | 泳ぎ始めた段階で食べられる微小餌があるか確認する | インフゾリアなどを事前に用意し、給餌位置を確認できる明かりを残す 参考:[2] |
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アドニステトラのよくある質問
採集地で25℃なら、一年中25℃が最適ですか?
1970年論文の25℃は、リベリアの採集地点で正午に測られた値です。周囲の植物による深い陰、倒木や落ち葉、非常に軟らかい水も記録されていますが、一度の野外測定で通年の最適温度は決められません。 参考:[4]
購入前に確認したいこと
- 小さな餌を継続して用意できるか。 参考:[2]
- 野外の測定値を、そのまま飼育の固定条件にしていないか。 参考:[4]
- 販売名に加え、学名も確認したか。 参考:[1]
関連ページは特徴や飼育条件を比較するための案内です。混泳できる組み合わせを示すものではありません。
参考資料・情報の確認について
飼育施設・専門店の飼育案内と分類資料を照合して編集しています。野外の最大サイズと水槽内の目安を区別し、流通名だけでは種を特定できない場合は本文に記載しました。資料確認日:2026年10月2日。
- Eschmeyer’s Catalog of Fishes:学名・分布:2026年10月2日に現行分類を確認。
- Jan Bukkems/AquaInfo:Lepidarchus adonis:魚種別の飼育案内。
- Aquarium Glaser:Lepidarchus adonis:2011年の在庫紹介。
- Isbrücker(1970):Lepidarchus adonis signifer:リベリア産個体の形態・行動・採集環境。