リミア・ニグロファスキアタは、成熟したオスの盛り上がる背と黒い帯が特徴です。ハイチの魚としての分布、硬度のある水、群れの水槽、植物質を含む食事と稚魚の育成を紹介します。
リミア・ニグロファスキアタ(Poecilia nigrofasciata。出典表記:Limia nigrofasciata)。左がメス、右がオスです。
写真:© Stan de Jong(Livebearerguy / Emeraldking-aquatics) / Limia nigrofasciata (1).jpg(Wikimedia Commons) / CC BY-SA 4.0。掲載元の色・構図・画像内著作権表示を保持。表示用に縮小。
撮影個体の一例です。色の見え方は照明などでも変わります。
リミア・ニグロファスキアタの飼育データ
| 項目 |
目安・確認点 |
| 学名の扱い |
Poecilia nigrofasciata(CAS採用名) 参考:[1] |
| 自然分布 |
現行分類目録:ハイチのミラゴアーヌ湖 参考:[1] |
| 大きさ |
Seriously Fish:6.3cm SL(尾びれを除く) 参考:[2] |
| 水質の目安 |
同資料:22〜26℃、pH7.0〜8.0、硬度10〜25dGH 参考:[2] |
| 群れの飼育例 |
Rick Borstein:6〜8匹に15〜20米ガロン(約57〜76L)の横長水槽 参考:[3] |
| オスの特徴 |
成長に伴い背が盛り上がり、黄色い背びれに黒い縁が出る 参考:[3] |
数値は出典の飼育目安・記録値です。販売個体の種類や状態、購入先の管理条件も確認してください。参考:[1]・[2]・[3]
dGH・dHは水の硬度を表す単位です。pHと硬度は別の指標として確認します。
ハイチの魚と黒い帯を確認する
現行の分類目録はPoecilia nigrofasciataを有効名とし、ハイチのミラゴアーヌ湖を分布に挙げています。同目録はLimiaの名を使った文献も挙げています。 参考:[1]
繁殖者Rick Borsteinの紹介では、雌雄とも黒い帯を持ち、オスは成熟すると金色の地色や背の盛り上がりが目立ちます。若い魚と成魚で印象が変わります。 参考:[3]
横長の水槽と稚魚の隠れ場所を用意する
基本表の水量と匹数は繁殖者の推奨例です。氏は浮かせた人工水草を稚魚の隠れ場所とし、スポンジフィルターを使用しています。繁殖後の隠れ場所も最初から考えます。 参考:[3]
軟水・酸性の水槽へそのまま合わせない
飼育資料は硬度のある中性〜アルカリ性の水を案内しています。混泳相手を選ぶ際も、温和さだけでなく水質条件が合うか確かめます。 参考:[2]
購入時と飼育中の確認表
| 確認する場面 |
見方・次の行動 |
| 産地が気になる |
ハイチの分布記録を確認する 参考:[1] |
| オスの背が高くなった |
成熟に伴う特徴も確認する 参考:[3] |
| 群れを入れる |
横長の水槽と隠れ場所を確保する 参考:[3] |
| 稚魚が生まれた |
粉末飼料など口に入る餌を用意する 参考:[2] |
植物質を含む食事にする
さまざまな飼料を食べる雑食魚ですが、植物性フレークなども取り入れます。動物質の餌だけを続ける前提にしないようにします。 参考:[2]
繁殖者は自家水槽でフレークをよく食べると報告しています。入手時に食べていたものを確認すれば、導入初期に用意する餌を選びやすくなります。 参考:[3]
メスの退避場所と稚魚の育成を分けて考える
オスの追尾を分散させるためメスを多めにし、密な水草も利用します。妊娠期間の目安は約6〜8週間です。 参考:[2]
親は稚魚を食べることがあるため、数を育てるなら別水槽を用意します。生まれた稚魚は粉末フレークやブラインシュリンプ幼生を利用できます。 参考:[2]
AIによる説明イラスト 水を共有しない別容器と専用器具を用意する場面です。必要な広さや設備は魚に合わせて確認し、病気への対応は魚を診られる専門家などへ相談します。
リミア・ニグロファスキアタのよくある質問
オスの背の盛り上がりはすべて病気ですか?
成熟したオスの特徴として紹介されています。ただし、その説明だけで個体の異変まで正常と判断するものではありません。 参考:[3]
導入後すぐ繁殖しなければ失敗ですか?
Rick Borsteinの記録では、導入から最初の稚魚確認まで数か月かかりました。一つの飼育例であり、日数どおりに繁殖する保証ではありません。 参考:[3]
小さな産卵ネットでずっと育てられますか?
参照した飼育資料は、小さなネットや産卵箱を稚魚の育成場所として勧めていません。成長に必要な空間を別に用意します。 参考:[2]
購入前に確認したいこと
- 学名とハイチの分布を確認した 参考:[1]
- 水槽のpHと硬度を確認した 参考:[2]
- 植物質の飼料を用意した 参考:[2]
- 稚魚が隠れられる場所を用意した 参考:[3]
関連ページは特徴や飼育条件を比較するための案内です。混泳できる組み合わせを示すものではありません。
参考資料・情報の確認について
飼育施設・専門店の飼育案内と分類資料を照合して編集しています。野外の最大サイズと水槽内の目安を区別し、流通名だけでは種を特定できない場合は本文に記載しました。資料確認日:2026年9月23日。
- Eschmeyer’s Catalog of Fishes:学名・分布:2026年9月23日に現行分類を確認。
- Seriously Fish:魚種別飼育資料:数値は飼育目安。SLは尾びれを除く標準体長。
- Chicago Livebearer Association:Limia nigrofasciata:Rick Borsteinによる自家飼育・繁殖の記録。