バンデッドクロマイドは、インドの河川にすむ淡水性のシクリッドです。幼魚の大きさだけで選ばず、群れの順位関係、成長後の底面積、水の清潔さと酸素の供給を合わせて準備します。
バンデッドクロマイドの基本情報| 項目 | 資料値・確認点 |
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| 学名 | Etroplus canarensis Day, 1877 参考:[1] |
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| 自然分布 | インド南西部・カルナータカ州のクマラダーラ–ネトラバティ水系 参考:[1]・[2] |
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| 大きさの資料値 | 約11cm・標準体長(尾びれを除く。Seriously Fishのプロフィール値) 参考:[2] |
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| 飼育水の目安 | pH6.0–7.5、総硬度1–10dGH。水温は本文参照 参考:[2] |
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インドの川にすむ、淡水のクロマイド
現在の有効名はEtroplus canarensisです。1877年にインドのSouth Canaraから記載されました。種小名のcanarensisもこの地域名に由来します。流通名に似た魚がいても、購入票の学名まで照合しましょう。 参考:[1]・[2]
本種は酸素を多く含む淡水に生活します。乾季には岩の多い川底や、落ち葉・岸の根がある場所から記録され、雨季には増水と濁りの影響を受けます。近縁のクロマイドに汽水へ入る種がいることを、本種へ塩を加える理由にはしません。 参考:[2]
群れの成長を見込んだ底面積を先に取る
Seriously Fishは長期飼育の水槽について底面120×45cm以上を挙げ、同種を8匹以上の群れで迎える案内をしています。これは同資料の組み合わせで考える飼育目安です。小型水槽へ同じ匹数を収める計画には使えません。 参考:[2]
AIによる説明イラスト メジャーと紙を用意し、専用台に載せる水槽の配置を考える場面です。水槽の大きさ・深さ・設備は、成長後の魚と飼育条件から選びます。
水で角が丸くなった石と砂、流木を使い、泳ぐ場所と視線が切れる場所を作ります。水草をかじることがあるため、植え込みを密にするだけで退避場所を確保したつもりにならず、石や根も使います。群れには順位ができるので、弱い個体が水槽の隅に押し込まれていないかを見ます。 参考:[2]
強い水流より、酸素と清潔さを管理する
水流を強くすること自体が目的ではありません。ろ過に加えて水面を動かし、残餌や排せつ物がたまらない配置にします。Seriously Fishの水温範囲は22–32℃ですが、通常はその中ほどを勧めています。野外の一時的な高水温を、家庭で高温を維持する根拠にはしません。 参考:[2]
換水前後の水温とpHを測り、定期的にアンモニア・亜硝酸も確認します。呼吸が普段より速い、群れ全体の動きが鈍いときは、まずフィルターの停止・詰まり、水面の動き、水温と水質を確かめます。異常値には部分換水などで対応し、状態が戻らなければ測定結果を添えて販売店へ相談します。 参考:[2]・[3]
藻をついばむ姿と、配った餌を食べる姿を両方見る
固い表面の付着物や糸状藻をついばむ魚ですが、水槽の藻だけに頼りません。植物・藻類成分を含む人工飼料と、口に入る冷凍・生き餌を組み合わせます。給餌時には強い個体だけが食べていないかを確認し、餌を分散して届けます。 参考:[2]
繁殖が始まったら、群れ全体を見直す
岩などの表面に産卵し、雌雄が卵や産卵場所を守ります。繁殖時には普段と違う濃い模様を示すこともあります。小魚の捕食や産卵場所への接近をめぐる追い払いを考えると、「穏やかだから小魚と安全」とは判断できません。 参考:[2]
導入後に見るポイント| 気づいたこと | 確認と対応 |
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| 1匹が隠れたまま、餌にも出ない | 群れの追跡と餌の取り分を確認し、視線を遮る配置を見直す。追跡が続けば分離できるようにする。 参考:[2] |
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| 水草が傷む | 本種がかじっているかを観察し、植物食を含む給餌と、石・根による隠れ場所を見直す。 参考:[2] |
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| 産卵場所の周りで追い払いが続く | 産卵場所と他魚の通り道が重なっていないか確認し、退避・分離場所を用意する。 参考:[2] |
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バンデッドクロマイドのよくある質問
汽水魚として塩を加えて飼いますか?
本種は淡水に限定される魚です。汽水へ入る近縁種と分け、購入個体の管理水を確認します。 参考:[1]・[2]
幼魚が10cm未満なら、小さな水槽から始められますか?
販売サイズだけでは判断できません。群れの成長後の底面積と順位争いへの対応を先に準備し、長期飼育用の水槽へ移せない計画で購入しないようにします。 参考:[2]
購入前に確認したいこと
- 購入票の学名がEtroplus canarensisで、繁殖個体か野生採集個体かを確認した 参考:[1]・[2]
- 成長した群れの水槽と、弱い個体を分ける場所を用意した 参考:[2]
- ろ過・水面の動き・水質検査の方法を確認した 参考:[2]・[3]
- 販売店で食べている人工飼料と冷凍・生き餌を確認した 参考:[2]
参考資料・情報の確認について
分類資料と魚種別の飼育案内を照合して編集しました。資料の体長の測り方と飼育条件の対象を区別し、情報が限られる項目は本文に記載しています。資料確認日:2026年10月30日。
- Eschmeyer’s Catalog of Fishes:現行学名・分布:2026年10月30日確認。2026年10月20日更新版。分類・原記載書誌・分布に使用し、飼育条件の根拠にはしない。
- Seriously Fish:種別飼育解説:2026年10月30日に本文と単位を確認。専門サイトの飼育目安であり、全個体の耐性限界や野外の全域値ではない。
- OATA:淡水水槽の水質検査:業界団体の一般飼育資料。水質の測定項目と異常時の初動だけに用い、魚種固有の適温・病名には用いない。