メラノタエニア・ドゥボウレリは、オーストラリア東部に分布する魚です。成長後の大きさ、群れの遊泳空間、水温の資料の読み方、食事、産卵と稚魚の管理を解説します。
メラノタエニア・ドゥボウレリ(Melanotaenia duboulayi)。
写真:Lewis / Melanotaenia duboulayi 436398574.jpg(Wikimedia Commons) / CC BY-SA 4.0。掲載元の色・構図を保持。表示用に縮小。
撮影個体の一例です。色の見え方は照明などでも変わります。メラノタエニア・ドゥボウレリの飼育データ| 項目 | 目安・確認点 |
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| 学名 | Melanotaenia duboulayi 参考:[1] |
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| 分布 | オーストラリア東部:クイーンズランド州南部・ニューサウスウェールズ州北部 参考:[1] |
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| 大きさ | Fishes of Australia:最大11cm SL、通常8cm 参考:[2] |
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| 水質の目安 | Maidenhead Aquatics:pH6.5〜8.0、KH15度以下 参考:[3] |
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| 群れ | Maidenhead Aquatics:6匹以上、広い遊泳空間を確保 参考:[3] |
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| 水温の掲載範囲 | Maidenhead Aquatics:15〜30℃。一定の最適温度を示す値ではない 参考:[3] |
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数値は出典の飼育目安・記録値です。販売個体の種類や状態、購入先の管理条件も確認してください。参考:[1]・[2]・[3]
赤い斑点と成魚の体形を確認する
えらぶたの上部に赤い斑点があり、成熟したオスは体高が増してひれも発達します。体色には地域差があるため、購入時の産地名を記録しておくと後の比較に役立ちます。 参考:[2]
近縁種の名前と混同しない
本種とM. fluviatilisは、過去に同じ亜種名の下で扱われていた時期があります。現在は別種で、外見が似ているため、販売名だけでなく学名と由来を確認しましょう。 参考:[4]
古い文献の「Australian Rainbowfish」が本種を指す例もあります。同じ通称でも別の魚を扱う場合があるので、飼育資料を探すときはM. duboulayiを添えます。 参考:[4]
群れの水槽と季節の温度差を考える
水草で落ち着ける場所と、群れが泳げる空間を作ります。購入時の5〜7cmという大きさを成魚の上限とせず、基本表のサイズを踏まえて水槽を選びます。 参考:[2]・[3]
野外の水温や水質には季節差があります。資料の広い温度範囲は、その両端で常に飼育する指示ではありません。購入先の管理温度を確認し、自宅で年間を通して維持できる環境を検討します。 参考:[3]・[4]
導入前に分けて考えること| 確認する場面 | 見方・次の行動 |
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| 体長の資料を比べる | SLは尾びれを含まない長さ 参考:[2] |
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| 通称だけが書かれている | 学名を確認する 参考:[4] |
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| 水質を測る | KHとpHを別々に確認する 参考:[3] |
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| 繁殖を計画する | 孵化前に初期の餌を準備する 参考:[4] |
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動物質と植物質を含む食事にする
自然では昆虫や甲殻類に加え、藻類や植物も食べる雑食性の魚です。水槽のコケだけで飼えるという意味ではなく、給餌する前提で迎えます。 参考:[2]
フレークや小粒飼料に、ブラインシュリンプやミジンコなどの小型冷凍餌を組み合わせます。食べる速さも見ながら、群れの各個体へ餌が届いているか確認します。 参考:[3]
卵を移す容器と孵化後の給餌を用意する
モップなどに付いた卵を、産卵水槽の水を用いた別容器へ移す方法があります。Maidenhead Aquaticsでは孵化まで8〜9日を目安としていますが、水温に左右されます。 参考:[3]
ANGFAには、孵化した仔魚が水面付近へ集まり、12時間以内に食べ始めるという記録があります。稚魚の口に合う餌を、孵化を確認してからではなく先に準備します。 参考:[4]
生息環境から、水槽に残す場所を考える
Maidenhead Aquaticsは、森林の小川から沿岸の川や湿地までさまざまな澄んだ水域を使い、植物や水中の物陰のそばの開水面にいると説明しています。水槽でも、隠れ場所と遊泳場所をどちらか一方にせず、群れが両者を行き来できる配置にします。 参考:[3]
失敗しやすい場面は、原因を決める前に切り分ける
次の表は、飼育資料の注意点を日々の確認と対応に分けたものです。見た目だけで病気を診断せず、変化が続く場合は測定値や食べ方の記録を購入店へ伝えましょう。 参考:[3]・[4]
起こりやすい失敗と、確認してから行う対応| 困った場面 | 先に確認すること | 次にすること |
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| 広い掲載温度幅の端へ合わせる | 販売水槽の温度と、自宅の季節変化を確認 | 野外の変動を一定の設定値へ置き換えず、安定して維持できる条件を店と確認する 参考:[3] |
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| 換水用の硬度を間違える | 資料がKHかGHか、同じ単位で測ったかを見る | 項目を分けて記録し、別の硬度の数字を代用しない 参考:[3] |
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| 稚魚が見えたが餌を食べない | 水面へ届く微小餌があるかを確認 | 孵化前から初期餌を用意し、口への取り込みを見て成長後の餌へ移す 参考:[4] |
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メラノタエニア・ドゥボウレリのよくある質問
基本表のKHは総硬度ですか?
KHは炭酸塩硬度の指標で、GH(総硬度)とは異なります。資料のKH15度を、そのままGH15度と読み替えないようにします。 参考:[3]
M. fluviatilisと写真だけで見分けられますか?
似ており、体形・ひれ・模様など複数の特徴を照合する必要があります。写真一枚の色だけで確定せず、購入先の学名表示も確認します。 参考:[4]
卵を水草に付ける魚ですか?
卵には粘着性の糸があり、水草などに付着します。卵が見つからない場合は、産卵床の設置も見直します。 参考:[2]
購入前に確認したいこと
- M. duboulayiの学名を確認した 参考:[1]
- 成魚の群れ用の遊泳空間を確保した 参考:[3]
- KHとGHを区別して管理水を確認した 参考:[3]
- 孵化直後の給餌を準備した 参考:[4]
関連ページは特徴や飼育条件を比較するための案内です。混泳できる組み合わせを示すものではありません。
参考資料・情報の確認について
飼育施設・専門店の飼育案内と分類資料を照合して編集しています。野外の最大サイズと水槽内の目安を区別し、流通名だけでは種を特定できない場合は本文に記載しました。資料確認日:2026年9月23日。
- Eschmeyer’s Catalog of Fishes:学名・分布:2026年9月23日に現行分類を確認。
- Museums Victoria:Fishes of Australia:博物館の種別解説。SLは尾びれを除く標準体長。
- Maidenhead Aquatics:魚種別飼育案内:専門店による飼育・給餌・繁殖の説明。
- ANGFA:Home of the Rainbowfish・種別解説:形態・産地・飼育記録。野外観測と飼育目安を区別。