シノドンチス・バテンソダは、アフリカ北部・中部に分布するナマズです。小型魚として迎える前に確認したい体長の資料差と、給餌・混泳・日常観察の要点をまとめます。
シノドンチス・バテンソダ(Synodontis batensoda)の幼魚。
写真:Haps(German Wikipedia) / Synodontis batensoda.jpg(Wikimedia Commons) / CC BY-SA 3.0。掲載元の色・構図を保持。表示用に縮小。
撮影個体の一例です。色の見え方は照明などでも変わります。シノドンチス・バテンソダの飼育データ| 項目 | 目安・確認点 |
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| 学名 | Synodontis batensoda 参考:[1] |
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| 分類・分布 | ナマズ目・モコクス科/アフリカ北部・中部 参考:[1] |
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| 体長の記録 | FishBaseの最大長欄は28.6cm TL。50cm TLとする別文献の記載もある(TLは尾びれを含む全長) 参考:[3] |
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| 水温・pHの目安 | ScotCatでは23〜27℃、pH 6.0〜7.2 参考:[2] |
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| 水槽計画 | Aquarium Glaserは大型水槽と複数飼育を推奨 参考:[4] |
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数値は出典の飼育目安・記録値です。販売個体の種類や状態、購入先の管理条件も確認してください。参考:[1]・[2]・[3]・[4]
TLは尾びれを含む全長、SLは尾びれを除く標準体長です。測定法の違う数値は同じ基準として比べません。
小型のサカサナマズと区別する
逆さに泳ぐことが多く、腹側が暗い色をした魚です。Aquarium Glaserは約25cm(測定法の明記なし)になると案内しています。同じく逆さ泳ぎで知られるS. nigriventrisとは別種なので、販売サイズだけで判断しません。 参考:[4]
古い資料にはBrachysynodontis batensodaの属名が使われています。ScotCatはその分類上の経緯を紹介しており、現在のSynodontis batensodaと照合して読むことができます。「サカサナマズ」の通称だけでは魚を特定できません。 参考:[2]・[4]
生息環境から水槽の配置を考える
アフリカの大河に記録され、池や湿地のある場所へ移動し、自然では群れでプランクトンなどを食べます。逆さ泳ぎの理由については推測を含むため、酸素の少ない環境を水槽で再現しません。水槽では群れの遊泳場所と底の休息場所を確保し、ろ過と酸素のある水を維持します。 参考:[2]・[5]
AIによる説明イラスト メジャーと紙を用意し、専用台に載せる水槽の配置を考える場面です。水槽の大きさ・深さ・設備は、成長後の魚と飼育条件から選びます。体長の資料差と水槽の準備
FishBaseは最大長欄の数値に加え、文献によって全長26.5cmと50cmの記載があることも示しています。どの個体も50cmになるという意味ではありませんが、12cmで成長が止まる前提の計画は避けましょう。 参考:[3]
底砂には砂や細かい砂利を用い、隠れ場所と泳ぐ空間を確保します。これはOATAのナマズ類全般の案内を踏まえた準備で、種ごとの成長に合う水槽を購入先と相談します。 参考:[5]
水質と日常の観察
ナマズ類の一般管理として、OATAは導入前のアンモニア・亜硝酸ゼロの確認と、導入後も定期的な測定を勧めています。普段から呼吸、泳ぎ、食欲を見て、変化が続く場合は水質を確認します。 参考:[5]
昼間の給餌と餌の組み合わせ
ScotCatの飼育記録では、日中にも冷凍餌、タブレット、ペレットなどを食べています。ズッキーニをかじった観察もあり、動物質だけに偏らない組み合わせを考えます。 参考:[2]
日々の確認と対応| 確認する場面 | 見方・次の行動 |
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| 逆さ姿勢で泳いでいる | 本種で見られる行動。姿勢だけで異常と判断しない。 参考:[2] |
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| 食欲や呼吸が普段と違う | 水質を測り、購入先などへ相談する。 参考:[5] |
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混泳相手と群れの計画
Aquarium Glaserは単独にせず複数での飼育を勧めていますが、小魚は捕食対象になります。群れを収容できる環境を先に用意し、「穏やか」という説明だけで小魚と組み合わせないようにします。 参考:[4]
一方でScotCatの飼育例には、攻撃的なシノドンチスにいじめられるケースもあります。同じ仲間だから相性がよいとは限らず、追われ続ける個体がいないか観察します。 参考:[2]
購入前の確認と、飼育でつまずきやすい場面
逆さに泳ぐ小型種と混同せず、Synodontis batensodaの学名と個体を確認します。体長資料に幅がある魚なので、購入先と成魚の群れの収容計画を相談し、専用の餌と小魚を含めない同居構成を用意します。 参考:[2]・[3]・[4]・[5]
気になる様子から確認と対処を考える| 気になる場面 | 先に確認すること | 次の行動 |
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| 逆さ泳ぎを見て異常と決めたい | 普段の姿勢と、呼吸・食欲の変化を分けて見る | 姿勢だけで処置せず、変化が続くなら水質を測って相談する 参考:[2]・[5] |
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| 同属魚に追われて食べられない | 隠れている個体の食事と相手の接触を確認する | 同じ仲間でも相性を保証せず、相手を分けられるようにする 参考:[2] |
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| 小魚が減る | 成長後の口に入る同居魚がいないか確認する | 小魚との同居をやめ、群れに適した構成へ見直す 参考:[4] |
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シノドンチス・バテンソダのよくある質問
全長50cmになる魚ですか?
FishBaseは50cmという文献値と、より小さな文献値を併記しています。飼育個体の確実な到達サイズと読み替えず、資料に幅があるものとして水槽を計画します。 参考:[3]
餌は底の食べ残しだけで足りますか?
OATAは、掃除役の印象に頼らず、それぞれのナマズに適した餌を与えるよう案内しています。食べ残しだけを前提にしないでください。 参考:[5]
いつも逆さまに休みますか?
ScotCatは、水面近くで逆さに泳ぐ一方、休む際には底にいる様子も紹介しています。姿勢には場面による違いがあります。 参考:[2]
購入前に確認したいこと
- 成長後の群れを見据えた水槽を計画した。 参考:[4]
- 小魚との同居を前提にしていない。 参考:[4]
- 導入前にアンモニアと亜硝酸を確認した。 参考:[5]
関連ページは特徴や飼育条件を比較するための案内です。混泳できる組み合わせを示すものではありません。
参考資料・情報の確認について
飼育施設・専門店の飼育案内と分類資料を照合して編集しています。野外の最大サイズと水槽内の目安を区別し、流通名だけでは種を特定できない場合は本文に記載しました。資料確認日:2026年9月29日。
- Eschmeyer’s Catalog of Fishes:学名・分布:2026年9月29日に現行分類を確認。
- ScotCat:魚種別解説:飼育者の観察を含む種別資料。
- FishBase:Synodontis batensoda:最大長欄と本文の文献差を確認。
- Aquarium Glaser:輸入魚の解説:輸入業者による観察と飼育案内。
- OATA:淡水ナマズ類の飼育:ナマズ類全般の管理。種固有の最小水槽を示す資料ではない。