エメラルド色の光沢と長い背びれが特徴です。ハイフィンコリドラスの名で売られる幼魚と成魚では姿が変わるため、販売時の小ささに合わせず、体高のある成魚の群れが使える底面から計画します。
ブロキス・スプレンデンスの基本情報| 項目 | 資料値・確認点 |
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| 学名 | Brochis splendens (Castelnau, 1855) 参考:[1] |
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| 分類 | ナマズ目・カリクティス科。Corydoras splendensとしての資料もある 参考:[1]・[2] |
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| 自然分布 | 現行分類目録ではアマゾン川水系のブラジル・ボリビア・コロンビア・エクアドル・ペルー 参考:[1] |
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| 大きさの参考 | Seriously Fish掲載値は標準体長80mm。尾びれを含まない値 参考:[3] |
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| 流通名の注意 | エメラルドコリドラス、ハイフィンコリドラス。幼魚は成魚と模様や背びれの印象が異なる 参考:[3] |
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幼魚の模様と背びれは、成魚と印象が変わる
成魚は緑から青の金属光沢を見せ、体高のある体と基部の長い背びれが目を引きます。幼魚はまだら模様と大きな背びれを持ち、「ハイフィンコリドラス」の名で流通する場合があります。点が散った幼魚の姿を、そのまま成魚の模様とは考えません。 参考:[3]
種別資料は背びれの条数を10〜12とし、よく似たB. britskiiやB. multiradiataとの差を説明しています。ひれを閉じた写真や販売名だけで判断せず、由来と学名も確認します。原記載は1855年のCallichthys splendensで、現在の有効名はBrochis splendensです。2024年の分類再評価でBrochisが再び認められました。 参考:[1]・[2]・[3]
広い分布と、入荷個体の由来を混ぜない
現行分類目録ではアマゾン川水系の複数国に分布します。種別資料は、小さな支流や本流から外れた水域、三日月湖、川沿いの湖などでまとまることを紹介しています。一つの水槽写真の底材や水草を、自然環境全体の代表とは扱いません。 参考:[1]・[3]
Glaserは2017年、ペルーからのB. splendensとブラジルのCW35を分けて入荷記録を載せています。ひれや腹の橙色などに違いがあり、同じ緑色の大型コリドラスとしてひとまとめにしないことが大切です。繁殖群をつくる場合は、別々の由来を混ぜる前に種とロットを確認します。 参考:[5]
80mmSLの体と群れが使う底面を計画する
Seriously Fishは標準体長80mm、底面120×45cmの飼育設備を推奨しています。80mmは尾びれを除く値で、細身の小型魚の8cmと同じ空間の使い方ではありません。幼魚を買う時点で、成魚の体高と群れの数に合う底面、ろ過、給餌場所を考えます。 参考:[3]
AIによる説明イラスト メジャーと紙を用意し、専用台に載せる水槽の配置を考える場面です。水槽の大きさ・深さ・設備は、成長後の魚と飼育条件から選びます。細かな砂の開放面と、流木などの陰を組み合わせます。群れ全体が一つの狭い隙間に集中しないよう休む場所を分け、成長後も底の汚れを吸い出せる幅を残します。空気を飲みに上がる経路も確保します。 参考:[3]・[4]
広い推奨範囲を、水の急変への強さと読まない
種別資料の一般飼育目安は20〜28℃、pH5.0〜8.0、硬度2〜15dGHです。幅のある数字が載っていても、急な水温やpHの変化を試してよいという意味ではありません。購入先の管理水と由来を確認し、自宅の測定値と照合します。 参考:[3]・[4]
群れの成長に伴って餌と排せつ物も増えるため、見た目の透明さだけで判断しません。アンモニア・亜硝酸、硝酸塩、pHを測り、砂と装飾の下に残る汚れを回収します。ろ過装置の詰まりと水面の動きも点検します。 参考:[4]
大きな体でも、残り餌だけでは足りない
底を探る雑食性の魚として、沈下性人工飼料に小さな生餌・冷凍餌を組み合わせる案内があります。大きな一粒を置いて終えるより、各個体が食べられる場所へ届け、飲み込む様子を確認します。野菜だけの掃除役として迎えないでください。 参考:[3]・[4]
AIによる説明イラスト 浮く餌・沈む餌など、餌を届ける位置を考えるイメージです。餌の種類や粒の大きさ、実際に食べられる場所は魚に合わせて選びます。成長した魚が餌を独占するなら餌場を分けます。小さな個体の腹が細い場合も、全体量を増やして底に積もらせる前に取り合いを確認します。食べ残しは回収し、水質と個体の状態から次の量を調整します。 参考:[3]・[4]
群れの数と、ほかの底生魚の場所を一緒に考える
Seriously Fishは6〜8匹以上の同種群れを案内しています。温和な性質でも、群れとほかの底生魚を同じ場所へ詰め込めば、休息や給餌の場所が足りなくなります。最終的な数を決めてから設備を選びます。 参考:[3]
混泳では追跡や捕食だけでなく、成長した本種が小さな底生魚の餌場をふさがないかも観察します。逆に大きな魚に押される個体がいるなら、隠れ家だけを追加せず、餌場や同居数、必要に応じて水槽の分離を見直します。 参考:[3]・[4]
購入時と、成長して底が混み始めたとき
購入時は幼魚か成魚か、現在の大きさをどう測ったか、販売名に対応する学名と由来を尋ねます。ひげ・口元・ひれに傷みがないか、給餌時に全個体が出てくるかも確認します。小さい時の販売水槽を、終生の設備例とは考えません。 参考:[3]・[4]・[5]
成長後、群れが一か所に固まり餌が残るようなら、底面が装飾や他魚でふさがれていないかを確認します。底の汚れや水質を整え、必要なら広い設備へ移します。呼吸や食欲の異常が続く場合は、測定値と写真を添えて購入先へ相談します。 参考:[3]・[4]
水面近くの卵を育てる準備
種別資料は水面近くへの産卵を紹介しています。卵を見つけても、混泳水槽でそのまま稚魚が育つとは限りません。繁殖を望む場合は卵と稚魚を保護する容器、吸い込みを防ぐろ過、初期餌、その後の群れの収容先を用意します。 参考:[3]・[4]
ブロキス・スプレンデンスのよくある質問
ハイフィンコリドラスは別種ですか?
本種の幼魚にも使われる流通名です。名前だけでは特定できないため、Brochis splendensとしての同定と由来、成魚の姿を確認します。 参考:[3]
体長8cmなら、一般的な小型コリドラスと同じ設備でよいですか?
資料の8cmは尾びれを除く標準体長です。体高のある成魚の群れを想定し、底面と給餌場所を比較してください。Seriously Fishは底面120×45cmを推奨しています。 参考:[3]
橙色のひれの魚も、同じ繁殖群に混ぜてよいですか?
由来の違う似た魚が扱われています。色だけで同種と決めず、学名と採集・繁殖ロットを確認してから組み合わせます。 参考:[5]
購入前に確認したいこと
- 幼魚のハイフィンという販売名を、学名と成魚の姿に照合する 参考:[1]・[3]
- 成魚の群れに合う底面と、成長後の収容数を決める 参考:[3]
- 異なる産地・ロットを繁殖群へ混ぜる前に確認する 参考:[5]
- 底を占有する他魚も含め、一尾ずつ餌へ出られる配置にする 参考:[3]・[4]
関連ページは特徴や飼育条件を比較するための案内です。混泳できる組み合わせを示すものではありません。
参考資料・情報の確認について
分類資料と魚種別の飼育案内を照合して編集しました。資料の体長の測り方と飼育条件の対象を区別し、情報が限られる項目は本文に記載しています。資料確認日:2026年10月30日。
- Eschmeyer’s Catalog of Fishes:Brochis splendens:現行の有効学名・著者年・原記載情報・分布を科全体の最新取得HTMLと当該レコードで照合。
- Diasほか:コリドラス亜科の系統・分類再評価(著者所属大学の論文要旨):一次論文の著者所属大学掲載要旨と書誌を実読。分子・形態データによる7属の再評価、2024年6月11日オンライン公開を確認。出版社本文は直接取得できず、全論文を読了したとは扱わない。
- Seriously Fish:Brochis splendens:種別飼育解説。掲載サイズは標準体長、設備・水温・水質・群れの数は同サイトの飼育推奨として使用。野外の測定値や絶対的な最小条件ではない。
- OATA:How to look after freshwater catfish:観賞魚業界団体の一般飼育案内。種別の適温・水槽推奨とは分け、導入前の水質、給餌、残餌管理、異常時の相談に使用。
- Frank Schäfer/Aquarium Glaser:Brochis splendens und B. cf. splendens CW 35(2017):輸入業者の直接入荷・個体比較記録。ペルー由来個体とブラジルCW35の区別を確認。未記載魚を同種と断定せず、記載地と輸入地を分ける。