網目模様に加えて背びれの黒斑を確認したい魚です。ソダリスなどの似た魚と区別し、群れに餌が届く砂の底面を整えます。鋭い棘が網に絡みやすいため、移動用の容器も準備します。
コリドラス・レチクラトゥスの基本情報 項目 資料値・確認点 学名 Brochis reticulata (Fraser-Brunner, 1938) 参考:[1] 分類・旧名 ナマズ目・カリクティス科。旧組み合わせはCorydoras reticulatus 参考:[1] ・[2] 自然分布 現行分類目録ではブラジル・コロンビア・ペルーのアマゾン川水系 参考:[1] 記載地 ブラジル、パラ州Monte Alegreのアマゾン川 参考:[1] 大きさの参考 Seriously Fishは標準体長60mm、Glaserは尾びれ込みの全長約6〜7cmを掲載 参考:[3] ・[5]
現行名reticulataと、背びれの黒斑を確認する 現行目録の有効名はBrochis reticulataです。1938年のCorydoras reticulatusから属が変わり、種小名の語尾も異なります。レチクラトゥス、レティキュラータスという流通名は、旧綴りの資料と併せて照合します。2024年オンライン公開の研究でBrochisが再評価されました。 参考:[1] ・[2]
網目模様だけならソダリスなどと似ています。Glaserは自社のペルー入荷個体を紹介し、背びれの濃い黒斑をソダリスとの違いに挙げています。ひれを閉じた写真だけで決めず、横から背びれを開いた姿と販売名を確認します。 参考:[5]
自然分布と、ペルー入荷という記録 現行目録の分布はブラジルだけでなくコロンビアとペルーにも及びます。Glaserの2024年記事はペルーから扱った成魚の記録です。記載地、自然分布、実際に買う個体の採集地や繁殖国は分けて聞きます。 参考:[1] ・[5]
今回読んだ種別資料の自然生息環境欄には詳しい底質や植生の報告がありません。アマゾンの魚だから水草が豊富な止水域と決めず、飼育推奨に基づいて細砂、流木などの陰、水面の動きを確保します。 参考:[3]
SLと全長を混ぜず、成魚の群れ用の底面を選ぶ Seriously Fishは60mmSL、設備例は60×38×30cmです。一方Glaserの約6〜7cmは尾びれ込みの全長と明記されています。2つを同じ測定法の最大値として比べず、群れと装飾が使う底面から設備を考えます。 参考:[3] ・[5]
AIによる説明イラスト メジャーと紙を用意し、専用台に載せる水槽の配置を考える場面です。水槽の大きさ・深さ・設備は、成長後の魚と飼育条件から選びます。細砂の開放面と隠れる場所を分け、餌場と掃除の通り道を残します。高さで水量を増やしても底の混み合いは解消しないため、他の底生魚を足す前に、休息・給餌の場所が残るかを確かめます。 参考:[3] ・[4]
22〜26℃の飼育案内と、汚れをためない管理 Seriously FishとGlaserは22〜26℃を案内しています。Seriously FishのpH6.0〜7.2、硬度2〜15dGHも同サイト著者の飼育推奨です。自然の全分布域の水質として扱わず、販売店の管理水を確認します。 参考:[3] ・[5]
ろ過を立ち上げ、アンモニア・亜硝酸が検出されないことを確認して導入します。砂や流木の下の汚れを取り除き、ろ過装置の詰まりと水面の動きを点検します。水量があるだけで底の汚れがなくなるわけではありません。 参考:[3] ・[4]
同居魚の後ではなく、群れのために餌を届ける 種別資料は沈下性飼料と小さな冷凍餌などを案内しています。底を探る行動を利用して残り餌を片づけさせる計画ではなく、本種が食べる量を別に考えます。群れの各個体が飲み込む様子を見ます。 参考:[3] ・[4]
AIによる説明イラスト 浮く餌・沈む餌など、餌を届ける位置を考えるイメージです。餌の種類や粒の大きさ、実際に食べられる場所は魚に合わせて選びます。大きな底生魚が餌を占有するなら給餌点を分けます。一尾だけ細い場合は粒の大きさ、先取り、餌場へ出る経路を確認します。食べられない分を水槽全体への過剰給餌で埋め合わせないようにします。 参考:[4]
6匹以上の同種群れと、混泳魚の数を合わせる Seriously Fishは少なくとも6匹の同種群れを勧めています。ソダリスなどの似た魚と混ざっている場合も、同種の数を別に確認します。温和という性質を、成魚の群れの場所が不要という意味にはしません。 参考:[3] ・[5]
混泳相手は攻撃性と大きさに加え、底の餌を独占しないこと、管理水が合うことを確認します。新しい仲間は本種に合う水温・水質と、立ち上げたろ過を備えた別水槽で、専用器具を使って観察し、体表・呼吸・摂餌に問題がないか確かめます。 参考:[3] ・[4] ・[6]
AIによる説明イラスト 水を共有しない別容器と専用器具を用意する場面です。必要な広さや設備は魚に合わせて確認し、病気への対応は魚を診られる専門家などへ相談します。ひげが短い・餌場へ出ないときの確認順 ひげに傷みがある場合は、底材の角だけでなく砂の汚れや残餌、アンモニア・亜硝酸も確認します。底の清掃と水の管理を見直し、損傷が進む場合は写真と測定値を添えて販売店へ相談します。見た目だけで感染症と決めません。 参考:[3] ・[4]
群れの一尾が隠れたままなら追う魚と給餌競争を観察します。普段より水面への往復や呼吸が増えた場合は、水温、ろ過、水面の動きも調べます。食べない状態を待てる固定日数は設けません。 参考:[3] ・[4]
移動用の容器と、繁殖情報の限界を確認する Glaserは背びれ・胸びれの鋭い棘が網に絡みやすく、目の細かな網でも危険を完全には除けないと説明し、大きなカップでの移動を勧めています。購入前に容器を用意し、網に絡んだ魚を無理に引っ張らないよう販売店に扱い方を確認します。 参考:[5]
Seriously Fishの繁殖欄は、本種の飼育下繁殖情報はないとしたうえで、近縁魚からの推測を掲載しています。その手順を本種で確認された実績にはせず、繁殖目的なら同定した親、直接の繁殖記録、卵・稚魚の育成先を先に確認します。 参考:[3] ・[4]
コリドラス・レチクラトゥスのよくある質問 ソダリスと同じ網目模様の魚ですか? 別種です。Glaserは背びれの濃い黒斑を本種の区別点にしています。ひれを閉じた姿や流通名だけで判断せず、開いた背びれを確認します。 参考:[1] ・[5]
6cmSLと7cm全長は、矛盾ですか? 測定法が違います。SLは尾びれを除き、全長は尾びれを含みます。数値の条件を残して設備を考えます。 参考:[3] ・[5]
網を細かくすれば、棘が絡む問題はなくなりますか? Glaserは危険を減らしてもなくならないとし、カップでの移動を勧めています。あらかじめ容器と扱い方を確認します。 参考:[5]
購入前に確認したいこと 現行学名と背びれの黒斑、同じ由来の仲間を確認する 参考:[1] ・[3] ・[5] SLと全長を分け、群れが使う砂の底面を確保する 参考:[3] ・[5] 販売水と専用の沈下性飼料を確認する 参考:[3] ・[4] 適温とろ過を備えた観察水槽に加え、移動用カップを準備する 参考:[5] ・[6] 関連ページは特徴や飼育条件を比較するための案内です。混泳できる組み合わせを示すものではありません。
参考資料・情報の確認について 分類資料と魚種別の飼育案内を照合して編集しました。資料の体長の測り方と飼育条件の対象を区別し、情報が限られる項目は本文に記載しています。資料確認日:2026年11月1日。
Eschmeyer’s Catalog of Fishes:Brochis reticulata :2026年10月20日更新版の個別レコードを実読。有効学名・著者年・記載地・分布を確認。Diasほか:コリドラス亜科の系統・分類再評価(著者所属大学の要旨) :著者所属大学の一次論文要旨と書誌を実読。分子・形態データによる7属の再評価、2024年6月11日オンライン公開を確認。出版社本文全体を読んだとは扱わない。Seriously Fish:Brochis reticulata :サイト著者による種別の飼育推奨として使用。サイズは標準体長(SL)、温度・水質・底面・群れの数は野外測定値や安全保証と区別。推測と明記された繁殖法を本種の実績に変えない。OATA:How to look after freshwater catfish :業界団体が公開した一般飼育案内。水質検査、底の清掃、専用の給餌、導入前・異常時の観察に使用。一般数値を種別の適温や最小設備に転用しない。Frank Schäfer/Aquarium Glaser:Corydoras reticulatus(2024年5月6日) :ペルー成魚の直接入荷記録。ソダリスとの背びれ斑の違い、全長6〜7cm、温度と砂・同種の推奨、棘とカップ移動を確認。Merck Veterinary Manual:Management of Aquarium Fish :Quarantine and Biosecurity、Biosecurity Considerations for Fish in the Home Aquarium、Common Water Quality Problemsを実読。別容器・専用器具での導入観察に使用。固定日数、薬剤、容量の推奨を転載しない。