フレームテトラは、赤い体色と群れの動きを楽しめる小型魚です。少数飼育では他魚への干渉が出ることもあり、「温和だから1〜2匹でよい」とは考えません。水槽の準備、飼育温度、同居魚の選び方、卵と稚魚の管理まで、迎える前に確認したい条件をまとめました。
フレームテトラの飼育データ
| 項目 |
目安・確認点 |
| 学名 |
Hyphessobrycon flammeus 参考:[1] |
| 原産地 |
ブラジル・リオデジャネイロ周辺の沿岸河川。流通は繁殖個体が主体 参考:[2] |
| 大きさ |
Seriously Fishは2.5cm SL。Maidenhead Aquaticsは3cmと案内(測定法未記載) 参考:[1]・[2] |
| 水温・水質 |
Seriously Fishの目安は20〜26℃、pH5.5〜7.5、硬度1〜12dGH 参考:[1] |
| 水槽 |
Seriously Fishは底面60×30cm以上を推奨 参考:[1] |
| 群れ |
Aquarium Glaserは10匹以上を推奨し、単独・ペア飼育での干渉に注意 参考:[3] |
| 餌 |
口に合う人工飼料、小型の冷凍餌など 参考:[2]・[3] |
数値は出典の飼育目安・記録値です。販売個体の種類や状態、購入先の管理条件も確認してください。参考:[1]・[2]・[3]
dGH・dHは水の硬度を表す単位です。pHと硬度は別の指標として確認します。
赤い色だけでなく肩の模様も見る
2014年の再記載論文では、通常の体色で肩に縦長の斑点が2つあり、尾の付け根に黒い斑点がないことなどが識別点として示されています。体側全体の細かな点模様という説明とは区別します。 参考:[4]
成熟オスでは尻びれ・腹びれの先端の黒色が目安になります。赤さだけで雌雄を決めず、成熟した個体のひれを見比べましょう。 参考:[4]
小型魚でも群れと水槽を一緒に計画する
基本表の水槽寸法は底面の目安です。水槽の容量だけでなく、実際に群れを入れる場所の長さと奥行きを確認します。 参考:[1]
Aquarium Glaserは1〜2匹で飼うと他魚へ強く干渉する場合があると説明しています。少数を空き水槽へ追加する前に、群れ全体を迎える計画を立てましょう。 参考:[3]
水温の資料差と水草の陰を理解する
水温はMaidenhead Aquaticsでは16〜28℃。購入先の管理温度も確認します。 参考:[2]
水草と陰のある配置が適しています。Seriously Fishは、ろ過が安定していない水槽への導入を避け、定期的な換水を行うよう案内しています。 参考:[1]
口に合う餌を用意し、混泳相手を選ぶ
小粒の人工飼料やミジンコなどの冷凍餌を使えます。 参考:[2]
同程度の大きさで穏やかな魚が混泳の候補です。魚名だけで安全と決めず、給餌時や普段の接触も確認します。 参考:[1]
群れを迎える前の確認表
| 確認する場面 |
見方・次の行動 |
| 匹数を決める |
単独・ペア飼育を前提にしない 参考:[3] |
| 水槽を用意する |
ろ過が安定してから導入する 参考:[1] |
| 色や模様を比べる |
通常の体色と改良品種を分けて見る 参考:[2]・[4] |
| 餌の準備 |
基本表の候補を確認 参考:[2] |
繁殖では親と卵を分ける
繁殖には軟水・酸性寄りの別水槽と水草を用意し、産卵後に親を出します。 参考:[2]
稚魚用の餌は、泳ぎ出す前に準備します。Seriously Fishは最初にゾウリムシなどの微小な餌を挙げ、育ってからブラインシュリンプの幼生などへ移すとしています。 参考:[1]
ワイルド表記や改良品種を確かめる
Aquarium Glaserは長く繁殖が続いてきた魚と説明しています。流通名に「ワイルド」と書かれていても、それだけで野生採集個体と決めず、入荷の由来を尋ねましょう。 参考:[3]
アルビノやイエローも流通するため、通常色との模様の違いは品種名も確かめます。 参考:[2]
フレームテトラのよくある質問
2.5cmと3cmの表記は同じ基準ですか?
2.5cm SLは尾びれを除く長さです。3cmの資料は測定法を明記していません。 参考:[1]・[2]
単独で飼えば混泳トラブルを減らせますか?
少数飼育で他魚への干渉が強まる場合があります。群れの計画から見直してください。 参考:[3]
色を濃くするため照明を強くするべきですか?
水草の陰を作る案内があります。照明を強める必要はありません。 参考:[2]
オスにはどんな特徴がありますか?
論文ではオスのひれに小さな骨質の鉤があることも記載されています。家庭では魚をつかんで調べず、ひれの色を外から観察する方法にとどめましょう。 参考:[4]
購入前に確認したいこと
関連ページは特徴や飼育条件を比較するための案内です。混泳できる組み合わせを示すものではありません。
参考資料・情報の確認について
飼育施設・専門店の飼育案内と分類資料を照合して編集しています。野外の最大サイズと水槽内の目安を区別し、流通名だけでは種を特定できない場合は本文に記載しました。資料確認日:2026年9月22日。
- Seriously Fish:Hyphessobrycon flammeus:標準体長・底面寸法・水質・混泳・初期餌。
- Maidenhead Aquatics:Flame Tetra:流通・水温・配置・餌・採卵と改良品種。
- Aquarium Glaser:Hyphessobrycon flammeus(2025):繁殖個体の流通と少数飼育での干渉。
- Carvalhoほか(2014):Hyphessobrycon flammeusの再記載:著者公開の要旨で体色の識別点とオスのひれを確認。