メラノタエニア・パルキンソニは、成熟したオスの体に広がる黄〜オレンジ色が特徴です。成魚の群れを見込んだ水槽と酸素の確保、流通個体の色、餌、繁殖時の注意をまとめます。
手前下の魚がメラノタエニア・パルキンソニ(Melanotaenia parkinsoni)。ロンドン水族館での撮影例です。
写真:Phalinn Ooi / Melanotaenia parkinsoni.jpg(Wikimedia Commons) / CC BY 2.0。掲載元の色・構図を保持。表示用に縮小。
撮影個体の一例です。色の見え方は照明などでも変わります。
メラノタエニア・パルキンソニの飼育データ
| 項目 |
目安・確認点 |
| 学名 |
Melanotaenia parkinsoni 参考:[1] |
| 分布 |
パプアニューギニアのケンプ・ウェルシュ川流域 参考:[1] |
| 成魚の大きさ |
ANGFA:最大15cm、通常12cm未満 参考:[2] |
| 水槽・群れの目安 |
Maidenhead Aquatics:長さ4フィート(約122cm)以上、6匹以上 参考:[3] |
| 飼育水質の目安 |
Maidenhead Aquatics:26〜30℃、pH6.5〜8.0、硬度18dH以下 参考:[3] |
| 管理上の重点 |
十分なろ過と高い酸素量 参考:[3] |
数値は出典の飼育目安・記録値です。販売個体の種類や状態、購入先の管理条件も確認してください。参考:[1]・[2]・[3]
dGH・dHは水の硬度を表す単位です。pHと硬度は別の指標として確認します。
原産地と大きさを確かめて迎える
本種はパプアニューギニアの魚で、オーストラリア原産として扱いません。購入時の6〜8cmを成魚の上限と考えず、基本表の大きさを見込んで飼育計画を立てます。 参考:[1]・[2]
群れが泳ぐ長さと酸素を確保する
水草を側面や奥に寄せ、遊泳空間を残します。温かい水で飼育する本種では、清潔な水と酸素の供給が重視されるため、ろ過だけでなく水面の動きも確認します。 参考:[3]
同種のオスはメスをめぐって張り合うことがあります。群れの数をそろえるだけで終えず、成魚同士が動ける空間を確保してから導入します。 参考:[3]
黄・オレンジ・赤い流通個体をどう見るか
成熟したオスでは、体の後半の色が大きな斑状に広がることがあります。黄色い型も知られており、オレンジ色が弱いという一点で異常とは判断できません。 参考:[2]
Aquarium Glaserは、流通個体の一部には由来のはっきりしないひれ模様もあるとしています。珍しい色を見ただけで野生の地域型や交雑と断定せず、購入先へ由来を確認します。 参考:[4]
販売個体を選ぶときの確認
| 確認する場面 |
見方・次の行動 |
| 小さい個体が売られている |
成魚の群れに必要な水槽を考える 参考:[3] |
| 黄色い個体を見た |
本種に知られる色の幅を確認する 参考:[2] |
| ひれの模様が違う |
由来を聞き、外見だけで断定しない 参考:[4] |
| 採卵したい |
繁殖水槽で他種を混ぜない 参考:[4] |
人工飼料と植物性の餌を組み合わせる
小粒の飼料や植物性フレーク、小型冷凍餌が使われます。Maidenhead Aquaticsはウキクサをついばむことも紹介していますが、植物だけで食事を完結させる説明ではありません。 参考:[3]
AIによる説明イラスト 給餌口を開け、スプーンで少量の餌を用意する場面です。餌の種類・粒の大きさ・与える量や与える場所は、魚の口や食べ方に合わせて選びます。
レインボーフィッシュ全般の給餌案内でも、野外の食物の完全な再現より、栄養を満たす配合飼料と丁寧な給餌が重視されています。食べるかどうかだけでなく、食事全体を考えましょう。 参考:[5]
種類を分けて卵と稚魚を管理する
繁殖水槽は一種類にそろえます。複数種が交雑すると、親魚の由来や子の種名が分からなくなるため、普段の観賞水槽と採卵用の水槽を分けて計画します。 参考:[4]
卵をモップなどから別容器へ移し、水質を合わせて育てる方法があります。孵化の目安は8〜10日ですが水温で変わり、初期の餌にはインフゾリアなどを用意します。 参考:[3]
メラノタエニア・パルキンソニのよくある質問
成魚は全身が一様なオレンジ色ですか?
必ずしも一様ではありません。体の後半に色の濃い斑が広がる個体や、黄色い型も記載されています。 参考:[2]
メスにもオスと同じ斑が出ますか?
メスはオスに比べて地味です。色の弱さだけで性別や健康状態を決めず、成熟度も確認します。 参考:[2]
赤い型は野生の地域型ですか?
Aquarium Glaserは鮮赤色の型を選択繁殖由来と説明しています。すべての色名を採集地と同じ意味で扱わないようにします。 参考:[4]
購入前に確認したいこと
- パプアニューギニア産の種として確認した 参考:[1]
- 約122cm以上の長さを目安に成魚の群れを計画した 参考:[3]
- ろ過と酸素供給を確認した 参考:[3]
- 繁殖用の水槽では他種を分けた 参考:[4]
関連ページは特徴や飼育条件を比較するための案内です。混泳できる組み合わせを示すものではありません。
参考資料・情報の確認について
飼育施設・専門店の飼育案内と分類資料を照合して編集しています。野外の最大サイズと水槽内の目安を区別し、流通名だけでは種を特定できない場合は本文に記載しました。資料確認日:2026年9月23日。
- Eschmeyer’s Catalog of Fishes:学名・分布:2026年9月23日に現行分類を確認。
- ANGFA:Home of the Rainbowfish・種別解説:形態・産地・飼育記録。野外観測と飼育目安を区別。
- Maidenhead Aquatics:魚種別飼育案内:専門店による飼育・給餌・繁殖の説明。
- Aquarium Glaser:Melanotaenia parkinsoni:流通個体の模様・由来の不確実性と交雑への注意。
- ANGFA:Feeding Rainbowfishes:レインボーフィッシュ全般の飼育解説。魚種固有の測定値ではない。