プセウドムギル sp. ティミカとして流通するPseudomugil luminatusを解説します。小型でも立ち上がった水槽と口に合う餌が必要です。名前の違い、群れ、混泳、卵と稚魚の育成を確認しましょう。
プセウドムギル sp. ティミカの飼育データ
| 項目 |
目安・確認点 |
| 現在の学名 |
Pseudomugil luminatus 参考:[1] |
| 分布 |
インドネシア・ニューギニア島のティミカ周辺 参考:[1] |
| 流通名 |
ティミカ、ファイアーレッドレインボーなど 参考:[6] |
| 成魚の大きさ |
Aquatic Artsの販売案内:約3〜3.8cm 参考:[4] |
| 水槽・群れの目安 |
Seriously Fish:底面45×30cm以上、8〜10匹以上 参考:[2] |
| 飼育水質の目安 |
Aquatic Arts:22〜28℃、pH6.5〜8.0、総硬度4〜15dGH 参考:[4] |
数値は出典の飼育目安・記録値です。販売個体の種類や状態、購入先の管理条件も確認してください。参考:[1]・[2]・[4]・[6]
dGH・dHは水の硬度を表す単位です。pHと硬度は別の指標として確認します。
ティミカ・パスカイ・ルミナータスの名前
国内ではティミカなどの名前で扱われます。以前P. cf. paskaiやRed Neonと呼ばれた魚には、2016年にP. luminatusという学名が付きました。現在の種名を添えて飼育資料を探します。 参考:[5]・[6]
本来のP. paskaiとは別種です。P. luminatusの成熟したオスには、体の背側を走るネオンブルーの線があり、似た名前の魚を色の一部だけで同一視しないようにします。 参考:[3]
小型でも新設直後の水槽へ急いで入れない
水草を多く植え、浮き草などで光を和らげます。Seriously Fishは水質変動への弱さを挙げており、生物ろ過が十分に働いていない水槽への導入を避けるよう案内しています。 参考:[2]
小さな口に入る餌と、穏やかな同居魚を選びます。泳ぐ速さや給餌競争の強い魚と組み合わせると、本種が餌を取れなくなる場合があります。 参考:[2]
人工飼料は粒の大きさも確認する
Aquatic Artsは小粒のペレットや細かくしたフレークに、小型の生き餌・冷凍餌を組み合わせる方法を紹介しています。水面に浮いているだけでなく、実際に口へ入る大きさか確かめます。 参考:[4]
導入と混泳の確認表
| 確認する場面 |
見方・次の行動 |
| ティミカの名前で購入する |
現在の学名も確認する 参考:[1]・[6] |
| まだ立ち上げ直後の水槽 |
生物ろ過が安定してから迎える 参考:[2] |
| 成魚用の粒餌を与える |
口に入る粒径へ調整する 参考:[4] |
| エビの繁殖も狙いたい |
稚エビの捕食を想定する 参考:[4] |
体色とひれで雌雄を見比べる
オスは黄橙色〜赤みを帯び、ひれの黒い斑点や伸びた部分が目立ちます。メスのひれは透明〜淡い黄色で、通常は斑点が目立ちません。成熟度も合わせて観察します。 参考:[3]
ANGFAの記載では、自然の生息地はティミカ付近の流れの遅い湿地です。水草や根がある小型魚向けの環境を考える際の参考になりますが、野外の見た目だけで水質を判断しません。 参考:[3]
採卵する方法と水草の中で育てる方法
水草やモップに卵を付けます。卵を別容器へ移して育てる方法と、水草を密に植えた水槽で一部の稚魚の生存を目指す方法があります。親は卵や稚魚を食べるため、育成数は同じになりません。 参考:[2]
初期はゾウリムシなどの微小な餌を用意し、成長後にブラインシュリンプなどへ切り替えます。採卵を始める前に、育成容器と小さな餌をそろえましょう。 参考:[2]
プセウドムギル sp. ティミカのよくある質問
P. paskaiという名前なら同じ魚ですか?
古い流通名にpaskaiを含む例はありますが、本来のP. paskaiとは区別します。購入個体の学名と写真を販売店に確認します。 参考:[5]
エビと同居させれば稚エビも安全ですか?
成体のエビと稚エビは分けて考えます。Aquatic Artsも、生まれたばかりの稚エビは食べられる場合があるとしています。 参考:[4]
メスの体色が黄色いのは別種ですか?
小さなメスは黄色味が強く半透明に見えることがあります。体の色だけでなく、ひれの形や斑点、購入時の情報も合わせます。 参考:[3]
購入前に確認したいこと
- P. luminatusの学名を確認した 参考:[1]
- 生物ろ過が安定した水槽を用意した 参考:[2]
- 小さな口に合う餌を用意した 参考:[4]
- 稚魚用の微小な餌を準備した 参考:[2]
関連ページは特徴や飼育条件を比較するための案内です。混泳できる組み合わせを示すものではありません。
参考資料・情報の確認について
飼育施設・専門店の飼育案内と分類資料を照合して編集しています。野外の最大サイズと水槽内の目安を区別し、流通名だけでは種を特定できない場合は本文に記載しました。資料確認日:2026年9月23日。
- Eschmeyer’s Catalog of Fishes:学名・分布:2026年9月23日に現行分類を確認。
- Seriously Fish:魚種別飼育資料:飼育推奨を参照。旧分類・旧流通名は現行分類と照合。
- ANGFA:Home of the Rainbowfish・種別解説:形態・産地・飼育記録。野外観測と飼育目安を区別。
- Aquatic Arts:Red Neon Blue Eye Rainbowfish:養殖個体の飼育案内。数値は同店の目安。
- Aquarium Glaser:Red-Neonの学名記載:2016年の記載に伴う流通名と学名の対応。
- チャーム AQUALASSIC:レインボーフィッシュ取扱種一覧:国内の流通名と学名の対応を確認。